IE9ピン留め

地下鉄の中で感じた“心遣い”~香港MTRと台北MRT

大怪我をしたこともないし
子供を連れて歩いたこともないし
まして高齢には一応まだ遠い年齢

バスや地下鉄に乗って、誰かに席を譲ってもらったこともないけれど
誰かに席を譲るってことも・・・もしかしたらそんなに回数やってないのかも。



昨年母と台北を訪れたとき、ホテルに帰るため夜に地下鉄に乗りこみました。
ラッシュとまでいかないけれど、席は全て埋まりそれなりの人数が立っているそんな混雑具合。
数駅乗るだけだし、最初から座ろうなんて考えもなく車内中ほどへ向かって乗り込むと
“こっち、こっち!!こっち!!”
降りる人も多い駅、きっと空いた席に友人でも呼んでいるのだろうと思い、その声のほうを見ると
私の後ろをついて乗った母が、ドアすぐ隣の席に座らされていました。

台北の地下鉄は香港と違い、向かい合うボックス席のような座席があります。
そこに座っていたのは2人の大人の女性と、2人の幼稚園くらいの子供
乗り降りの多いその駅から乗り込んだ私と母
その女性は白髪の母が乗ったのを見て、急いで子供を自分の膝の上に移動させ
そこに座るように、“こっち、こっち!!”と私の母を呼んでいたのです。
中国語が分からぬ母、そんな言葉を知るよしもなく私の後をついて奥に行こうとしたところ、
コートの裾を引っ張り、その用意した席を教えたようでした。



そのあっという間の出来事にビックリしたと同時に、小さく感動しました。
母に席を譲ったというその行為よりも、親子揃ってニッコニコ笑って座る母を見ているのですから。
座りたいほどまだ老いてはいない母、でも白髪のその髪が相当高齢に見えたのでしょう。

“謝謝~”

そう母が言うと “不客氣(どういたしまして)”と、なんとも嬉しそうに返事をする親子
なんだかもう少し乗っていたいそんな気分になりましたが、しばらくすると乗り換えの駅に到着。
もう一度お礼を言って、その席を立ち駅へ降り立ちました。


別の日、今度は空いてる車内で母と2人座っていると、中年のおじさんが突然やって来ました。
最初は私たちに話しかけてると気づかなかった私、顔を上げると母に話しかけているのです。

“そのマスク、上下逆さまだよ。そうしたら鼻の間から空気が漏れるから意味ないよ!”

観光中、風邪を引かないよう常にマスクをしていた母
帰り道、暗い中でバックから取り出し適当にしたのでしょう・・・・よくよく見たら、ホント上下逆さまです。



マスクは鼻にピッタリとつけないと意味がないこと・・・
母のマスクを見て逆さまだと気づいたのでしょうか、わざわざ近くまで移動して説明してくれてるのです。

大きい声のおじさん、向かいに座る若い女性が苦笑いでこちらを見ています。
おせっかいなおじさん、台北っ子にもそう見えているのかもしれませんよね。

“おじさん、どうもありがとう。暗い中でつけたからウッカリしちゃったのよ~”

そうお礼を言い、母に上下を直させると、おじさん「よし、よし」とご満悦のご様子でした。


そんな数ヶ月前の思い出を、香港MTRの広告を見て思い出しました。
「体調の悪い人を見かけたら、手をさし伸ばして助けましょう」
まずは席を譲り座ってもらい、できるなら次の駅で降ろしてあげましょう
必要であれば駅係員を呼びましょう・・・・・そんな内容のこの呼びかけ

大切なのは・・・・・他人を気にかけるということ。
台北で席を譲った親子も、マスクのことを教えたおじさんも・・・・他人に無関心ではないからこそ。
自分だったら気づくかなぁ・・・・自分だったら出来るかなぁ・・・・
誰かに言われたからとか、何かのためにすることではない、そういう気持ちがないと出来ない行為。
無機質になりがちな都会の中で、無意識に見過ごしちゃう他人のこと
誰のことも気にかけないということは、同時に誰も自分のことを気にかけないということですもの。

広告は可愛らしいけど、広告にする必要があるのが、今の世の中なのかもしれませんね。
“ありがとう”“どういたしまして”
台北でこう会話したのは、還暦すぎた日本人とまだ就学前の小さな子供だったけど・・・



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# by mangonaoko | 2012-02-04 00:10 | 鴛鴦茶餐廳より | Trackback | Comments(0)

鍵を使っても開かぬ香港住宅のドア~二重扉

香港の住宅は、二重の鍵ならぬ「二重扉」が多い
日本の玄関と同じ、「押して引いて」タイプのドアの外に
鉄格子のような2枚目の扉が存在するのです。

ちなみにこの鉄格子のほうは基本オプション、
そのため同じマンションでも各戸その柄は様々なのです。



言葉で説明できない、でも体が覚えている日本ならではの感覚

その中のひとつにこの鍵があります。

鍵穴のタイプも違うし、同時に鍵の形も日本とは微妙に違う香港
「鍵をさす → 回す → カッチャッと開く」
ごくごく当然のようにやってきた手が覚えているこの感覚、香港ではどこか拍子抜けする感じ。
慣れるまでは鍵を回してドアが開いたのかどうか分かりにくいものでした。
そしてもちろん家によって違うのかもしれないのだけど・・・最初鍵を横にして挿すこと。
意識したことなかったけど、日本って縦じゃありません?

そして当初私を悩ませたのが、この鉄格子の2枚目のドア

海賊船の宝箱を開けるような鍵が扱いにくいのも困るのですが
何が一番困るかというと・・・・・・鍵を開けるときにあることに迷うことなのです。

鍵を閉めるのは、外から鍵を使って閉めるのと、部屋の中から閉める2種類ですよね?
日本だったらどんな状況でも、鍵さえあれば外から開けられるし
家の中にいれば鍵がなくとも中から開けられる・・・・ところが鉄格子はそうはいかないのです。




たとえば・・・・
①誰かが朝はやく先に出かけて外から鍵をかけた場合
その後から出かける人は、中から「鍵」を使わないとドアを開けられない

②そして家族が先に帰宅し、自分が夜遅く帰る場合
部屋の中から閉めたドアは、鍵を使っても外からは開けられないのです。

一瞬困るようだけど、①は中からでも鍵を使えば開くのだし
②の場合はかならず誰かが家にいるということなので(中から閉めてるんですものね)
でも・・・・・こんなときは一体どうするのだろう・・・

①で、家中探しても鍵が見つからないとか
②で、家族が家の中で倒れてるとか、寝てしまって呼び鈴も気づかないとか・・・

日本では体験したことのないこのルール、知らないうちは「開かないっ!!!」って半狂乱になりました。
だってそんなこと、人生の中で1度もなかったんですもの。
そうそう②の場合、家族が遅く帰ってくると分かっているときはあえて部屋の中から鍵を使って閉めます。
そうすると帰宅した人は、外から鍵でちゃんと開けられるのです。
防犯上なのでしょう、この鉄格子の「開けドア」ルール
たしかに外で鍵を拾ったとしても、中に人がいて中から閉めていたら開けられませんものね。


夫婦喧嘩して鍵を持っていてもドア開けられない旦那さんとか・・・・いるのかなぁ、やっぱり。
日本でロックとかチェーンかけられるのと、どっちが痛いだろう・・・・
なんて、「ドキッ」としたそんな経験お持ちの方いたりします?



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# by mangonaoko | 2012-02-03 06:36 | 香港だより | Trackback | Comments(10)

炭火でいただくお鍋と海鮮~土瓜湾にて火鍋

和歌山県で紀州備長炭の釜だしをしたことがあります

赤く燃える釜からは数メートル離れていてもその熱が伝わってきて
そして赤く燃えているその長い備長炭は、熱が冷めるとキンキンととても涼しい音。
人生1度きりのそんな体験・・・・備長炭に囲まれて仕事をした時代の貴重な思い出なのです。

炭焼きのものは美味しい

高い備長炭を使わずとも、野菜でも肉でも炭火焼きの味はやっぱり格別
BBQ以外でそんな機会は少ないと思いきや、炭を楽しめる場所が土瓜湾にあるんですね。



決して広くない落山道のさらに路地の、さらに奥にあるお店
通りからその様子を伺うときは、「あの店本当に大丈夫?」って心配になる風貌なのですが
いざ中に入ってみると、大衆的とはいえ普通のお店なのでご安心を。

お店のメインは炭焼きと、炭のお鍋
少人数よりもある程度の人数が多いテーブルには、どこも2個の七輪が置かれていました。
今のこの季節、だいたい炭焼きとお鍋両方楽しむようですね。



火があっという間につくので備長炭ではないのでしょうけど
それでも火がつく炭の様子は見ていて美しいもの。
寒い日はおもわず手を伸ばして暖をとりたくなるような、目にも暖かい光景です。
炭の準備をしている間に、お鍋のスープや炭焼きの材料を選ぶことにしましょう。



香港のお鍋はスープ自体に味がありますので、ここを何にするかが美味しさの分かれどころ。
最近は黒胡椒などの新しい味も登場していますが、今回は豚とナツメのスープに決まり。

決まり・・というか決められたんですけどね・
“私、このスープ好きなのよ。美味しいわよ!”
とお店のお姐さん、意見を聞く様子もなくチャッチャと(勝手に)伝票に記入しておりました。

でも言葉通りというか・・豚の味がしっかりしていて、スープだけでも美味しくいただけちゃうそんな味。
白いスープの色が、なんだか乳白色の温泉みたいです。





炭焼きは海鮮をメインに・・・海老と鮑
ちなみに鮑はこれまた店員さんのお勧めで半ば強引に決まったもの
しかも「は~い 鮑8個でいいわねっ!!」って数まで決められて・・・

“日本でこんな風にされたら皆怒っちゃう?”

そのやりとりの横で友人がそう聞いてきました。
香港でも決して安くはないけど、日本では“安くない”でなく“高い”食材の鮑
勝手に8個注文されちゃったら、どんなに美味しくてもお財布が心配になっちゃいますよね。



新鮮とわかっていても・・・・焼くときに動く蝦を見るのはやっぱり苦手。
矛盾してるんだけど早く赤くなってほしくて、出来るだけ早く短時間で焼きあがってほしくて
“えいっ!”って火力の強そうな場所に何度も移動して焼き上げました。
黒く焦げて焼きあがった姿を見ると、美味しそうという前になんだかちょっと安心したりして・・・・・



でもやっぱり炭で焼くのは味が違う。
さっきまで可哀想なんて思っていた数分後には美味しいって言ってるのですから・・・・
自分でも矛盾しすぎてなんだか困ってしまう、そんな微妙な場面だったりします。


夕食時には店内満席になる盛況振り
ちょうど隣には10人くらいのテーブルで、ほどよくお酒も回りそれは大変な騒ぎでした。
それでなくても大きい広東語、テーブル向かいの友人の声がかき消される大音量です。



反対のお隣テーブルでは・・・6人くらいのグループがどういうわけか立ってテーブルを囲んでたり。
何か意味があるのかと思いきや・・・七輪の高さがある分立ったほうがお鍋を取りやすいから。
たしかに座ってるとお鍋の中の具が見えない、そんな高さなんですよね。
中腰にして鍋を覘いてみると・・・・グツグツ煮たってなんだか魔女の鍋のようです。



友人と4人・・・・お鍋に炭焼き、ビールもちょっとだけ飲んで1000ドルちょっと。
お鍋にはこの他牛肉やら羊肉、お野菜もたっぷり入れました。
今回は私たちがご馳走する予定だったのに、お店のお姐さん主人の持つ1000ドルを取ったあと
「まだ足りないわよ~」
と友人の持つ1000ドル札もサッと奪うように持って行ってしまいました。

結果主人1000ドル負担、友人200ドル負担・・
80%だけご馳走しただなんて、本当に中途半端で申し訳ない。

鮑がいくらだったのか、あの肉はいくらだったのか
メニューがあるのやらないのやら、あっても適当なのか分からない土瓜湾の隅っこの店
全体的にアバウト、でもそのアバウトを許してしまうこっちも同じ
「炭で食べる鍋」
それだけで行く価値ありといたしましょう、だってこれこそ本当の遠赤外線。
どんなに効果な調理器具よりも、ずっとずっと食べ物の美味しさを引き出してくれる
自然のまま原点の調理方法ですものね。

香港でいただく炭火のお鍋・・・・寒いこの冬お薦めです。


鴻福海鮮四季火鍋
土瓜灣落山道86號地下巷內
2365 0112


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(家じゃ絶対できないですものね)

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# by mangonaoko | 2012-02-02 06:33 | 餐廳 | Trackback | Comments(4)

2012年2月は元宵節とバレンタインデー~香港カレンダー



2012年になってもう1ヶ月
まだ2月なんだけど、もう1ヶ月も経ったのかと時間の早さに少し驚いたりもします。

今年は旧正月が1月だったので、2月6日が元宵節
その翌週はバレンタインデーですね。
学生の頃は今頃になるといよいよバレンタインまでカウントダウンで
どことなくソワソワする、そんな時期だったかしら。



2012年の今年はロンドンオリンピック
あの北京のオリンピックからもう4年っ??なんてこれまたビックリしてばかり。
オリンピックの年はかならず29日・・・そう、うるう年ですものね。

いつも2月と3月は曜日の配列がお揃いだけど、4年に1度だけの配列違い。

忙しなかった1月が終わり、いよいよ本格始動です。
今年がこの空のように晴れ渡るように、心も気持ちも広く高く気持ちよくなるように
比較的雲のない、冬の香港の空を描きました。
雲は少ないけれど、今年は龍が空を舞っていますものね。



早朝の空、昼の強い光の空・・・・ぼんやりする夕方の空
雲の少ない冬の空・・・霞がかる感じになったら春の兆し
夏になったら大きな入道雲がモクモクでてきて
その雲が散るように空に広がったら・・・・季節は秋です。
そしたら香港の空の下では、イルミネーションが点灯するそんな冬の到来ですよね。

貴方はどんな空が一番好きですか

今日から2月
一番好きな空を描きながら、頑張りましょうね・・・・・1日プラスの29日を


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(香港も日本も祝日なし・・・残念)

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# by mangonaoko | 2012-02-01 06:45 | 香港イラスト | Trackback | Comments(2)

微妙な空洞が命です~街角スナック「雞蛋仔」



型を温めて、生地を流し込み、両面を合わせて・・・・後は両面焼くだけ

言葉にしたらこんなに簡単なのに
人がやってるのを見ても、とっても簡単そうなのに
自分でやるとそうは簡単にいかないのがとっても憎らしい

雞蛋仔

味覚的にはベビーカステラ
動作的には鯛焼きか今川焼き
大きく違うのは雞蛋仔は生地のみで中身がないことでしょうか。



もともとは雑貨屋のご主人が割れて余った卵をもったいないと思い
そこに小麦粉やらバターを加えて焼いたのが始まりと言われています。
もちろんその最初の頃よりは様々な工夫が加わり、今ではこんなに美味しい味になったけど
店先の香ばしいこの匂いや、素朴な佇まいは60年前と大きくは変らないのでしょうか。

職人技を試してみたくて、以前上海街で買い求めた雞蛋仔の型
お店のようにこんなに使い込まれていなくて、まだシルバーの色が美しいけど重い型
似たような材料を流し込んでも、あんなにふっくら焼きあがらない。
そんな自分の不恰好な雞蛋仔を口に入れると、あらためて感じたりするのです。

雞蛋仔って、あの中の空洞が更に美味しいと感じる秘訣なんだなぁ・・・と



型も出来上がりもどこも同じような雞蛋仔
でも不思議と「ここのが美味しい」と、人によってちゃんと好みがあるのです。
もちろん共通して言えることは「出来立てを食べること」
そしてお店によっては、この空洞の中も生地でいい具合に埋まっていたりして
それはカステラを食べるような、焼きたてのパンのような、そんな優しい柔らかさなのです。

焼きたての雞蛋仔はかならず決まってこういう紙の袋に入れられます
熱々の生地からでる熱がすぐ逃げるよう、小さな穴があいている紙の袋
万が一ビニールになんて入れようものなら、すぐ水滴が着いて美味しさも半減ですものね。



10年経っても、20年経っても
この雞蛋仔はこうやって街角で焼いていてほしいもの。

「買い食い」が似合うそんな香港の街で
ハフハフ言いながら、片手で食べるのが美味しいそんな香港のおやつ.。
昔子供の頃に食べた鯛焼きと同じ、注文しておじさんが焼くのをじっと見て待つような
自分でやると「えいっ」ってひっくり返すのですら簡単じゃないのだけどね。

今度の週末は家で久々に開催しましょうか・・・・懐かしのお店屋さんごっこ
“うちの老婆は雞蛋仔の型を持たせたら目が変るんだ”
そう表現されるのは微妙だけど、自分で焼けちゃうなんていうそんな職人技も粋かもね。


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(焼きたて数分が美味しさのピーク)

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# by mangonaoko | 2012-01-31 06:53 | 香港料理 | Trackback | Comments(4)

Googlemapで見た鴛鴦茶餐廳

プライバシー侵害とか一時騒がれたGooglemapのストリートビュー
最近は人の顔が見えないような工夫がされているけれど
それでもパソコンの画面で様々な場所の写真が見えるのは便利なもの。

行ったことのある場所を見て懐かしい気持ちになったり
これから初めて行く場所を、確認で見て安心できたり

その想いは、その場所とそれを見つめる人によって本当に様々ですよね。


私が大好きな土瓜湾の白宮冰室


目の前がミニバスのバス停なために、いつも外観が見えにくい英發茶冰廳

自分が好きなお店あれこれ・・・・
いつも自分で見る姿がそのまま地図の上で見えると、それが当たり前なんだけど
なんだか妙に嬉しかったりするのだから不思議です。
同じでなかったら地図として機能しないんですけどね。


鴛鴦茶餐廳

交差点角の立地なので、おかげさまでお天道様の光がたくさん入るのです。
目の前が横断歩道、こうやってジーマはいっつもいっつも行き交う人へご挨拶
隣は麺屋さん、そのお隣は酒樓・・・・鴛鴦茶餐廳の上は大きい飲茶レストランなのです。
路地を曲がった先のお隣は果物屋さん・・・・果物は時々ここで調達しちゃいます。

信号渡った先にはセブンイレブンもね・・・・お客さんのお遣いで新聞も買いに行きますよ。

Googlemapで見る鴛鴦茶餐廳・・・・・
やっぱりストリートビューは現実と空想を旅する、小さなどこでもドアなのです。


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(ちょっとジーマが大きすぎた・・・・)

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# by mangonaoko | 2012-01-30 06:25 | 香港イラスト | Trackback | Comments(4)

坂の途中の赤い玩具箱~糖果鐵皮屋

中環~上環を歩いていると、緑色の箱のような店舗をよく目にするでしょうか。
印鑑を売る店から、雑貨を売る店まで、路地や階段の脇に構える小さな箱のようなお店
こういう店、何て言うかご存知です?

鐵皮檔

「檔」は大牌檔にも見られるように、外にある露店のような構え・・屋台のこと
「鐵皮」は鉄の皮と書きますが、ブリキのような素材のこと
そう、ブリキで出来た屋台・・・・・・ね、なんだかしっくりきますでしょう?


緑一色が多いこの鐵皮檔ですが・・・・あら、珍しく赤一色。

目の前は「玉葉甜品」という小さいけど有名な、これまた鐵皮檔のお店
あいにくお店は開いていないのだけど、思わず近寄りたくなるそんな可愛らしい風貌です。



Feelhappyhk

糖果鐵皮屋と呼ばれるこのお店が売っているものは、昔懐かしいブリキの玩具やお菓子
糖果とはキャンディーのこと、日本語で言うならば「飴玉」というほうがその姿に相応しいでしょうか。
覚えています?
子供の頃って、チューイングガムとか大きい飴玉とかたくさん種類がありましたよね。
決して美味しいとはいえない大きい棒の飴・・・・1人じゃ舐めきれないようなそんな大きさ。


デジタルのゲームが主流の現代
でも昔の玩具は簡単で素朴、でもその簡単なものから色々な発想をして遊んでいたんですよね。
コレクターには高く売れているという昔のブリキの玩具
ネジを巻いて走るだけのもの、ただ上下に動くだけの動物、音を出して楽しむだけの玩具

この赤いお店ではそういう昔懐かしい玩具やお菓子が所狭しと売られているのです。

店舗の壁に描かれているパンダ
持っているのは「西瓜波」という、一昔前は香港の子供たちが遊んだというビニールのボールです。
これ、このお店のシンボルマークなんですって。



赤い赤い小さな鐵皮檔

中環伊利近街に置かれている、まるで小さな玩具箱
自分が遊んだことがなくても、遊んだことがあっても思わず「懐かしい」と叫びたくなる玩具たち
10年20年経ったら、そういう風に懐かしいと思う人さえいなくなってしますのかもしれませんよね。

遊び心を忘れずに、そしてその遊び心を呼び覚ましてくれる小さなお店

中環を散策の際は、こんな赤いお店をお忘れなく。
午後1時からの営業でもまだ開いていない、歩いたのは午後だったんだけどなぁ・・・
これもまた「香港らしさ」でしょうか。


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(玉葉甜品と民園麵家の間です)

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# by mangonaoko | 2012-01-29 10:42 | 香港だより | Trackback | Comments(8)

長洲島から消えゆく古い古い冰室~家賃高騰の波

茶餐廳や冰室が好きです。
たとえ古くても、たとえ食べ物が特別美味しくなくても
椅子やテーブル、壁にその歴史が感じられるような、時の移り変わりを感じられる店。
だからいつも行かない場所に行くときは、美味しい店を探すよりも前に
その場所に心惹かれる茶餐廳や冰室がないかを探して行くのが常だったりします。

長洲

旧正月前や春の饅頭祭り以外はあまり足を延ばしたことがない、香港の小さな島
久々に訪れたこの日も、事前にOpenriceで検索済みでした・・・「茶餐廳・冰室」と。


広くない場所なだけに、見つかった店も数えるほど。
その中で一番興味を持ったのは40年ほどこの島で営業しているという、古い亜倫冰室

フェリー乗り場のすぐ近くという一等地に構えるこの店は
意識しないと見過ごしちゃうように、ひっそり静かに営業をしていました。
久々に会う友人と待ち合わせをした直後にこの店のことを尋ねると
“以前のご主人と変わってから、お店の雰囲気もだいぶ変ったという評判みたい”
数回訪れる観光客には分からない変化、そのせいかこのときもお客はゼロの様子でした。

“そっかぁ・・・・・じゃぁ別のお店にしようか”

誰もいない店内と、ちょっと寂しい雰囲気にも影響されてか
その時はそのままこの店の前を素通りして終わってしまいました。
でもまさか今日こう思うとは、そのときは想像もしなかったのです。

“やっぱりあの時行っていればよかった・・・・”


「亜倫冰室 家賃値上げの波に押され 今月末で閉店」

ここ数年、香港は異常なほどに不動産や家賃が高騰しました。
80%上昇なんていう非現実的な数字が出たこともあったほど、バブル以上の高さなのです。
またSARSが流行した2003年以降、中国本土からの観光客を積極的にこの長洲島へも誘致
その影響もあってか、だんだん観光の色が強くなったというこの島の家賃も高くなり
また香港島で働く人がこの長洲島へ移り住む率も高く、この3年で最高50%上昇した物件もあるとか。

亜倫冰室があるフェリー乗り場近くは、島の一等地とも言える場所
一昔前はこの場所にはたくさんのレストランが店を構えていたといいます。
でも観光客の増加に伴い、お土産屋さんや格仔餅や魚蛋のようなそういうお店に変ってしまったとか。
不動産業界の試算だと、フェリー乗り場付近だと700フィートで2~2.5万ドル(20~25万円/月)
この値段、チェーン店などでない限り負担できない額だそうです。


亞倫冰室の家賃はもともと1.7万香港ドル(約17万円)
でもオーナーは家賃の値上げを要求、また高くしない場合は店の内装工事を条件にしたそうです。
毎月の家賃が上がるのも大変だけど、その内装工事にかかる費用は30万ドル(約300万)
まして60年以上という古い建物、内装工事をしようものなら倒壊の危険もあります。
これは数年前に土瓜湾でも同様の事故がありましたから、現実的な問題なのですよね。

閉店しよう・・・・・・・・・・・

亞倫冰室の出した結論、お店のご主人夫婦ももう定年するそうです。
もしかしたらこの話が出なくても、月1.7万の家賃を払うのは大変だったかもしれません。
あの日私が見たお店にお客はいなかったのだけど、でもここを愛する地元のお客がいるかもしれない。

香港はどこもかしこも、ショッピングセンターにチェーン店だらけ。
長洲島で40年続けた最後の冰室も、とうとうこの波に飲まれてしまったのですね。
今月末での閉店・・・今月なんて残り数日。
あの時島に行く前にあれだけ調べて行ったのに、“今回はいいか・・”と安易にそのチャンスを流した自分
もう次はないのにね・・・・だって次に訪れたときには、もうあの店はないのだもの。

あの日調べたOpenriceの亞倫冰室のページ
あと数日したらまたこの文字が出てくるのです・・・「已結業」と。
もう閉店しました・・・・・香港で見慣れたこの3文字、今回はこの3文字がちょっと悔しい。
自分でやろうと思ったことを自分でやらなかった、思っていたのに見過ごした・・・


再見 亞倫冰室

お疲れ様、あと数日長洲の港を見つめていてね。


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(写真くらい撮ればよかったな・)

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# by mangonaoko | 2012-01-27 23:00 | 香港だより | Trackback | Comments(4)
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香港夫とのんびりアジア生活・・・茶餐廳の如く 様々な異文化メニューお届けできれば・・


by mangonaoko

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