今見える太陽・・明日はちょっとリニューアル~行く年来る年
2010年 12月 31日
毎年毎年かならず帰って家族で過ごしていたお正月
でも1度だけ大晦日に羽田空港にいた年がありました。
辛く悲しい恋を終わらせるために買った、伊丹空港へのチケットを手に・・・
羽田空港のロビーから実家に電話をかけると、父が出ました
“今年のお正月は帰れないから・・”
何時に着くかの連絡だと思ってた父は、明らかに落胆した声で
最後とまどうようにこう言いました
“お年玉あげるから・・帰っておいでよ”
まるで子供に言うようなその言葉・・・・もう20代後半のいい娘なのに。
100%楽しい旅じゃないと分かっていただけに
“お年玉”なんて言葉を口にする父が不憫に思えて、羽田から急遽家に帰ろうかと思ったこの瞬間。
伊丹空港から何をどうして、どのように過ごしていたか・・・記憶もほとんどありません。
ただ鮮明に覚えているのは、新年まであと1-2時間というカウントダウンの最中に
慣れない梅田駅付近をただただ泣きながら歩いていたことだけ。
自ら起こした行動だけど、自らピリオドをつけたことなんだけど
自らこの1年最後の日を選んだのだけど
誰ひとり知る人のいない、慣れない街を歩くことがただ寂しくて
皆がワクワク新年を待つその瞬間に、ひとりぼっちでいることがたまらなく悲しくて
見上げた先の時計の針が、どんどん涙でぼやけていくのでした。
“お母さん・・・私、家に帰りたいなぁ・・・”
家に帰りたい、家で家族と一緒に今この瞬間一緒に過ごしたい
なんで1人こんな知らない場所にいるんだろう
そう思ったら、たまらなく寂しくなって泣きじゃくる声で家に電話をかけました。
我が娘の状況をすぐに察知したのか、母は私にこう言いました。
“お母さんお金出してあげるから・・・明日の新幹線で帰っておいで”
用意していた航空券は2日の日付・・・・安いチケット、もちろん変更はききません。
こんな姿で家に帰るなんて恥ずかしい
さっきまでそう感じていたその気持ちなんて、もうどうでもよくなっていました。
翌朝、午前中の新幹線の時間までのわずかな時間を
ホテルのレストランで、1人お正月仕様のお節料理を食べながら過ごしました。
お天気だったその年の元旦
大きくて広い窓のそのレストランには、暖かい太陽の光が降り注いでいました。
昨日梅田駅前で泣いて母に電話してから・・実はまだ数時間
でも年を越えたせいなのか、すべて涙で洗い流したおかげなのか
その新年の太陽の中で食べたお節は、美味しくて美味しくて
私は単純にも心からこう感じたのです。
“ホテルでお節っていうのも・・・いいものよね”
昨日のことなんてもう過去のこと
昨日のことはもう去年のこと
今は新年・・・・今日からがスタート、全てが新しい1歩
顔を出してからもう何時間も経ったお天道様を見ながら
1人ホテルのお節をお腹いっぱい食べながら、力強くこう思ったのでした
“前を向いて頑張ろう!!”
それが・・・私が人生で唯一1人で迎えたお正月
いつもと変わらないけど、いつもと同じ時刻に見えるけど
でも私は初日の出が好き・・・元旦の太陽が好き。
だから・・・朝が好き。
今見える太陽・・・明日も同じだけど、明日も会えるけど
でもきっと何かが違って見えるはず。
気持ちひとつ違うだけで、感じるお天道様のあのエネルギー
今年1年・・・照らしてくれてどうもありがとう
明日見る貴方はちょっとだけ2011年スタイルかな
私もね・・貴方もね・・・・
2010年たくさんの応援、たくさんの愛情をありがとうございました。
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看板娘です
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でも1度だけ大晦日に羽田空港にいた年がありました。
辛く悲しい恋を終わらせるために買った、伊丹空港へのチケットを手に・・・
羽田空港のロビーから実家に電話をかけると、父が出ました
“今年のお正月は帰れないから・・”
何時に着くかの連絡だと思ってた父は、明らかに落胆した声で
最後とまどうようにこう言いました
“お年玉あげるから・・帰っておいでよ”
まるで子供に言うようなその言葉・・・・もう20代後半のいい娘なのに。
100%楽しい旅じゃないと分かっていただけに
“お年玉”なんて言葉を口にする父が不憫に思えて、羽田から急遽家に帰ろうかと思ったこの瞬間。
伊丹空港から何をどうして、どのように過ごしていたか・・・記憶もほとんどありません。
ただ鮮明に覚えているのは、新年まであと1-2時間というカウントダウンの最中に
慣れない梅田駅付近をただただ泣きながら歩いていたことだけ。
自ら起こした行動だけど、自らピリオドをつけたことなんだけど
自らこの1年最後の日を選んだのだけど
誰ひとり知る人のいない、慣れない街を歩くことがただ寂しくて
皆がワクワク新年を待つその瞬間に、ひとりぼっちでいることがたまらなく悲しくて
見上げた先の時計の針が、どんどん涙でぼやけていくのでした。
“お母さん・・・私、家に帰りたいなぁ・・・”
家に帰りたい、家で家族と一緒に今この瞬間一緒に過ごしたい
なんで1人こんな知らない場所にいるんだろう
そう思ったら、たまらなく寂しくなって泣きじゃくる声で家に電話をかけました。
我が娘の状況をすぐに察知したのか、母は私にこう言いました。
“お母さんお金出してあげるから・・・明日の新幹線で帰っておいで”
用意していた航空券は2日の日付・・・・安いチケット、もちろん変更はききません。
こんな姿で家に帰るなんて恥ずかしい
さっきまでそう感じていたその気持ちなんて、もうどうでもよくなっていました。
翌朝、午前中の新幹線の時間までのわずかな時間を
ホテルのレストランで、1人お正月仕様のお節料理を食べながら過ごしました。
お天気だったその年の元旦
大きくて広い窓のそのレストランには、暖かい太陽の光が降り注いでいました。
昨日梅田駅前で泣いて母に電話してから・・実はまだ数時間
でも年を越えたせいなのか、すべて涙で洗い流したおかげなのか
その新年の太陽の中で食べたお節は、美味しくて美味しくて
私は単純にも心からこう感じたのです。
“ホテルでお節っていうのも・・・いいものよね”
昨日のことなんてもう過去のこと
昨日のことはもう去年のこと
今は新年・・・・今日からがスタート、全てが新しい1歩
顔を出してからもう何時間も経ったお天道様を見ながら
1人ホテルのお節をお腹いっぱい食べながら、力強くこう思ったのでした
“前を向いて頑張ろう!!”
それが・・・私が人生で唯一1人で迎えたお正月
いつもと変わらないけど、いつもと同じ時刻に見えるけど
でも私は初日の出が好き・・・元旦の太陽が好き。
だから・・・朝が好き。
今見える太陽・・・明日も同じだけど、明日も会えるけど
でもきっと何かが違って見えるはず。
気持ちひとつ違うだけで、感じるお天道様のあのエネルギー
今年1年・・・照らしてくれてどうもありがとう
明日見る貴方はちょっとだけ2011年スタイルかな
私もね・・貴方もね・・・・
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by mangonaoko
| 2010-12-31 10:51
| 鴛鴦茶餐廳より