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鴛鴦茶餐廳 いんよんちゃ~ちゃんてぃん

香港ときどき台湾、日本。猫と共に三都物語。


by mangonaoko
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手元に残った着物と元着物~湿度の高い香港で

結婚の披露宴では、主人の希望もあって着物を着ることになりました。
日本舞踊をしていた関係で何枚もの着物は持っていたけれど、訪問着もつけ下げも色無地もあったけど
披露宴の主役として、しかも香港という外国で着るのにピッタリな明るい色がない・・・・・・

“やっぱり赤とか朱色とかそういう地に華やかな模様がいいだろうなぁ・・・”

結局手持ちのものでは相応しいのがなく、リサイクル品で緋色の訪問着を購入しました。

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湿気が大敵な着物・・・・・・家での管理の難しさに何度泣いたことでしょう。
主人との結婚が決まった後、今後着る回数が激減する上に管理が難しいことを考え
箪笥の中の着物や帯は全てリサイクルショップに売ることにしました。
手放すのが惜しい、ローンで頑張って買った思い入れのある品もあったけど
カビや虫食いで悪くなった後では誰も着てくれない、ならば綺麗なうちに良い人にもらってもらおう・・・

そして最終的に手元に残ることになった、披露宴のための訪問着
当日まで香港の家で保管する間、何度も何度も心配で畳紙を開き確認をしたものでした。
9月のまだ蒸し暑い香港・・・・・湿度は毎日90%超えなんですから。

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着物姿は香港や台湾人にはやっぱり好評。
準備は大変だけど日本の民族衣装を香港で着ること、香港の結婚式で帯を締めるその緊張感が、
なんとも心地よい嬉しさとなったのを覚えています。

そんな想い出をクローゼットの奥深くに眠っていたこのクッションを見て思い出しました。
本当に奥の奥・・・・布製の袋に入ったまま、大事に・・というよりは放ったらかし状態で。
実はこれ、着物の生地で作ったクッション、初めての主人の誕生日にプレゼントしたものです。
香港の男性に何を送ればいいか検討のつかなかった私は、当時パソコンで翻訳の仕事をする姿を見て
長時間座るのならば背あてのクッションがいいだろう・・・と安易にこれを思いついたのです。
同じ作るなら香港で絶対買えないものがいい、と考えひらめいたのが着物の地。
箪笥を開けて、一番着ていないもの・・・・クッションにするのに綺麗な色と柄・・・と目についたのがこれ。
誂えたもの以外はリサイクルショップで何枚も購入していた当時、これもその1枚でした。
新品同様に綺麗なものもあれば、顔を近づけてよ~く見ると小さなシミがあるものも・・・
平安の牛車の柄、薄いピンク地のこの附け下げも衿に小さなシミがあり、着用回数が減っていたのです。

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さすがに着物にハサミを入れるときは少々躊躇しましたが、イザ入れてみると裁断も気持ちがいいもの。
袖と裾にほどこされた刺繍部分をうまく使えば綺麗な品になる・・・・
もともと1枚の布で誂えられた着物、四角いクッションを作るのは想像以上に簡単なものなんですね。

EMSで香港へ送った、すごく軽いけど大きさだけは大きい初の誕生日プレゼント。
パソコンのカメラの向こうの、これを抱きしめて喜ぶ姿を見たときはなんとも嬉しかったですね。
輸送中に汚れないように・・・と専用にこしらえた布の袋

“こんなシルクのクッションもったいなくて使えない”

結局着物時代と同じように、その袋に入れられてず~っと保管されっぱなしの平安クッション
もう何年もこうやって保管されっぱなしのクッションを手にしてみると・・・不思議なことにシミひとつない。
もちろん本物の着物は畳むから、その生地と生地が重なることも原因なのだけど
こんなに無造作に保管されていても、洋服がかびるほどの湿度の中で放置されていても
私が想像する以上に、この薄いピンクの絹の地は強く丈夫に香港で生きていたのでした。

“こんな実用的じゃない品、頑張って作ってたんだなぁ・・・・”

たくさん皺がついちゃった附け下げの地
着物同様洗うのもアイロンかけるのも難しいのにね。
実用的ではないけれど、この感触を手にするたびにあの頃を思い出すのかも・・・
着ないから・・と白羽の矢が立てられ裁断されちゃった子が、実は一番「思い出」を背負ってる
人間の人生もさまざまだけど、着物の生き方も色々なのかもしれませんね。


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素敵~着ていた着物で作ったクッション!!思い出がつまってて尚更愛しいですね。綺麗なまま待ってたのね・・
こんな風に生まれ変わらせてあげたい着物がありますが中々自分で解いてリサイクルする事が出来ないでいます・・前に襦袢でブラウスが作れると知って裾がすれてもう着なくなったのでさえ出来ないでいます。せいぜい誂えた時の余り布で巾着作る位。でも正絹だからもったいなくて使えない(笑)最近は防カビ加工して真空パックしてくれる所もあるらしいですがどうなんでしょう・・
そういえばブータンの新婚の王妃様がピンクの振袖お召しになってて可愛いかったです~
Commented by 小謝 at 2011-11-20 15:38 x
やはり着物はいいですね。母が折々に作って嫁入り道具に持たせてくれた着物。その母も亡くなり、袴や振袖さえ絶対に着ないと思っても思い切ることができず、完全に箪笥の肥やしと化しています。
素敵な御所どき模様の着物を愛する人のために、クッションに。
愛は強い・・・・・
Commented by mangonaoko at 2011-11-20 17:52
>TOUKOさん いえいえ私も最初ハサミ入れるときは躊躇しましたよ~入れたら最後もう着れませんからね。でも1度切り始めたらこれはこれで爽快で(笑)ザックザク切っちゃいました。
でもさすがに自分で縫ったことはないので、切ってみると着物ってこういう風に出来てるんだ・・というのがわかって、それも新鮮な発見になりましたよ。今説明しろって言われると覚えていないのだけど(苦笑)
真空パック・・・って着物自体を?あ、そうするとカビがはえないってことかしら・・・永久保存の着物だったらいいですよね。
Commented by mangonaoko at 2011-11-20 17:55
>小謝さん 私も一時期は着物を何枚も誂えたり買ったりしていました。一番高かったのは辻が花の着物かなぁ・・・・濃い紺だったから更に管理が大変でしたけど。色々見ているうちにリサイクルでも綺麗なのがたくさんあると知り、数千~数万円で買い始めました。裄がなかなか合わなくて苦労しましたけど、そういうのも楽しかったですね。
着物クッション・・・・・いえいえ思い切りがいいだけです(笑)私、いらないものとかもすぐ捨てれちゃうタイプなので、すぐ行動に移しちゃうんですよね。でも・・・ハサミ入れた後に後悔しないでよかったです・・・・元に戻りませんものね、着物。
Commented by lei at 2011-11-20 19:41 x
なんてすてきなお話
2人の思い出の品が、naokoさん自身の
姿を変えたお着物なのね。
我が家はないなぁ(^^;;そんなすてきなエピソード
まだまだ先は長いので、これから作りますか!(笑)
Commented by TOUKO at 2011-11-21 08:10 x
あの・・他の方へのコメントに反応しちゃっていいですか・・辻が花お持ちだったのですか~素敵ですよね~一度呉服屋さんで着せてもらった事ありますが(反物だったのでピンワークですが)うっとりしました・・・
着物って、こうなってたなのか、って発見、私は反対に浴衣を縫った時に思いました~一枚の細長い布が本当に形になった時に・・でも私も今説明は出来ません(笑)あの時の感動だけ覚えてます~
真空パックは着物を透明のポリ袋?に入れて空気を抜いて封するみたいです。数年そのまま置いとけるとか・・
Commented by mangonaoko at 2011-11-21 08:27
>leiさん 実用的じゃないでしょう?(笑)
今思えば、こうやって手にとるとその着物を大事にしていた時代とか、日本のものを作ろうと頑張ってた頃を思い出すからよかったかも・・・。以前必死に買った着物は写真と思い出の中にしかないですからね・・・頑張って買ったのをクッションにしていたら今も残っていただろうけど、当時そんな思い入れのある着物にハサミ入れる勇気ないもの(笑)
エピソードって人のを聞くから素敵に思えるのよ~きっと。私が聞いたらleiさんの話もそう思えたりするもの・・・って思ってます♪
Commented by mangonaoko at 2011-11-21 08:38
>TOUKOさん 私はなんと最初に買ったのが辻が花だったんです・・・日本舞踊してたから着物欲しい気持ちはあったけど、ついフラッと立ち寄った呉服屋さんで身につけてみたら一目ぼれ(笑)3年ローンで買いましたよ~結果的にはお稽古行くときとかには着れないのだけど、でもまさに一張羅でしたね。手放すの本当に悩んだんだけど、痛んじゃうの目に見えてたので・・・。
by mangonaoko | 2011-11-20 10:16 | 国際恋愛・結婚 | Comments(8)