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鴛鴦茶餐廳 いんよんちゃ~ちゃんてぃん

香港ときどき台湾、日本。猫と共に三都物語。


by mangonaoko

香港の昭和の甘いあまい味~糖蔥餅

“あ、懐かしい!”

家族がそう言葉を発したその目線の先には・・・おじさんが何かを作っている様子。

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クレープのように何かをくるくる巻いてるその台からは・・・どことなくほのかな甘い香りが。

糖蔥餅

香港だけでなく中国の伝統的なお菓子のひとつです。
糖蔥と呼ばれるサトウキビや麦芽糖を煮出し、葱のように細長い形状で作った砂糖を
薄い薄いクレープよりちょっと固いような皮で包むだけの素朴なお菓子。

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1個6ドル

主人の子供の頃は香港の街でもよく見かけたそうです。
最近はめっきりその数も少なくなり、いつでもどこでも買えるというわけではなくなりました。
まさにクレープのように重ねられた上に、四角い糖蔥をちょこんと乗せ
それから粉末のココナッツを振りかけて・・・くるくるくる・・・まるでプレゼントの包装のように包み上げ。

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急いでバックの中に忍ばせておいた本を取り出すと・・・あら、ほんと同じ。
おじさんの実演を目の前に、本を読みながらふんふんふん・・・まるで小学生の課外授業よね。

清朝時代からあると言われるこのお菓子
似たようなものでは白い繭のような「龍鬚糖」があるのだとか。
あのお菓子・・・香港でも台湾でも韓国でも見かけ、そしてどこでも「自分の国のお菓子」として紹介
いったいどこが発祥なのか今でも謎なのだけど、そっか・・・歴史あるお菓子だったんですね。
材料も味も似てるけど、龍鬚糖のほうがパフォーマンス性が高いのでしょうか。

香港の昭和の甘いあまい味~糖蔥餅_a0132659_6503287.jpg


これまた懐かしい茶の薄い袋に入れて手渡された糖蔥餅
かじると「カシャ、パリッ」というような食感、固くもなく柔らかくもない・・・でも素朴な甘さ。

“昔はこういうお菓子しかなかったからね~”

私たちの年代でもそう感じる、遠い昔に楽しんだあの懐かしい甘さ
日本でいうと何だろう・・・・綿あめかなぁ・・・・素朴な甘さ、でもふわふわって心が鳴るあの感覚。

香港の昭和の甘いあまい味~糖蔥餅_a0132659_6502823.jpg


太子で偶然であった糖蔥餅売りのおじさん
不思議だったのが、人がとめどなく買い求めていたことでしょうか。

最近見かけなくなったから、思わず買いたくなってしまうのか
それともやっぱり懐かしくてついつい手にしてしまうのか

日本で鯛焼きが売られていたらついつい並んでみたくなる
あんな感じと同じかなぁ・・・・・
場所は違うけど、なんとなくチャルメラの音が似合う、香港で出会う「昭和の味」
パ~~プ~~~ 
ね、そんな音色が似合いそうな、そんな懐かしい味なのです。


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by mangonaoko | 2012-01-11 06:53 | 香港文化