食べれなかった「なんちゃって窩蛋牛肉飯」
2012年 03月 08日
“今晩何が食べたい?”
主人にそう聞かれ、即座に答えたのはその数日間ずっと食べたいと思っていたもの
煲仔飯、特にひき肉と卵のコラボがたまらない「窩蛋牛肉飯」
出先で突如思いついた外食、なかば無理やり煲仔飯を食べに行くような形になりました。
主人が義父や義母に電話して、外で待ち合わせをして店へ出向きます。
この日の言いだしっぺはもちろん私、家族全員が合わせる感じになったのに
店に着いて席に座り、メニューを広げるときになんとなく嫌な予感がしたのです。
“どうしよう・・・・・あんまり食欲がない・・・・・”
この日の午後くらいから頭痛がしていた私
今晩何を食べるか聞かれたときはそんな感じはなかったのに
店について食べ物の匂いをかいだせいか、突然食べたい気持ちが失せてしまったのです。
メニューを見ながら一人心の中でつぶやきました
“ここまで来て食べたくないなんて言えない・・・でも絶対煲仔飯食べきれないし・・・”
それでもどうにかなるのではと自分自身を信じ、窩蛋牛肉飯を注文することにしました。
ええ、1人で1個。だっていつものことですものね。
待つこと10分以上・・・やっとやっとお目当ての品がテーブルに運ばれてきました。
期待に胸膨らませタレをかけるために蓋をエイッと開けると・・・・・あれ、なんか想像と違う。
この店のは、普通のこま切れの牛肉とキャベツの組み合わせ
でも私が食べたかったのはひき肉と卵の窩蛋牛肉飯だったのです。
だって「窩蛋」とは鳥の巣って意味ですからね・・・・・・これは絶対ネーミングミスでしょう。
この「期待はずれ」が、最後の「どうにかなるさ」という望みを完全に打ち砕いてしまいました。
一口食べ・・・・もう一口食べ・・・・・・だめ、全然食欲ないし。
風邪を引いても熱があっても食欲だけは落ちないのに、この日だけはどうもダメだったのです。
いえ、もしかしたら煲仔飯という選択が間違いだったか、単純にここのがまずかったのか・・・・
あまりにも箸ならぬスプーンの進みが遅い私を見て、主人が聞いてきました。
さすがにここで隠すわけにもいかず、正直に言いましたよ、食欲ないと・・・・
私が食べたいって言ったがために家族総出になったにもかかわらず。
“無理して食べなくていい、じゃスープだけ飲みなさい”
満腹とか食欲不振で食べたくないと言うと、だいたいこうやってスープを勧められるのが香港。
私個人的にはそういうときって実はスープも要らない感じが多いのですが
スープは栄養の宝庫、と考えている香港ならではの習慣かもしれませんね。
なんだかバツが悪い感じで、一人小さくスープを飲んでいると
義母が自分のスプーンで、私の食べかけの「なんちゃって窩蛋牛肉飯」からご飯を取りはじめました。
自分の器にドンドンドンッと盛り、カッカッカと口にしたかと思ったら、はき捨てるようにこう言ったのです。
“ここの牛肉美味しくないわ・・・・いいわよ残しなさい”
私の体調不良だけでなく味もよろしくなかった「なんちゃって窩蛋牛肉飯」
少々頭がぼ~としつつ、“注文ミスしたか、お店の人が聞き間違えたのかなぁ・・”なんて考えてみたり。
それよりも義母がこうやって私の食べかけを食べたりするとき、フト思うのです。
いくら息子の嫁は家族だという考えが強い香港でも、やっぱり嫁は血の繋がらない他人。
その嫁の食べかけのもの、嫌だとは思わないのかなぁ・・・・・
嫁姑争いの世界から見たら、ありえないお話・・・・・でも、別にこれが普通なのかなぁ・・・。
実の親子でも大人になると少ないこういうやりとり、だからこそ一層不思議に感じるのかもしれません。
なんてことを、スープのみながらあらためて考えてみたりしました。
ま、そこには「もったいない精神」と「どんな味か知りたい主婦心」がプラスされてるんでしょうけどね。
この翌日には回復した食欲・・・・・分かってたらあの夜食べに行かなかったのにね。
もう煲仔飯の季節は過ぎ春が来たけれど、いつかきっとリベンジしましょう
本当の鳥の巣を食べに、元気満点のときにね。
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主人にそう聞かれ、即座に答えたのはその数日間ずっと食べたいと思っていたもの
煲仔飯、特にひき肉と卵のコラボがたまらない「窩蛋牛肉飯」
出先で突如思いついた外食、なかば無理やり煲仔飯を食べに行くような形になりました。
主人が義父や義母に電話して、外で待ち合わせをして店へ出向きます。
この日の言いだしっぺはもちろん私、家族全員が合わせる感じになったのに
店に着いて席に座り、メニューを広げるときになんとなく嫌な予感がしたのです。
“どうしよう・・・・・あんまり食欲がない・・・・・”
この日の午後くらいから頭痛がしていた私
今晩何を食べるか聞かれたときはそんな感じはなかったのに
店について食べ物の匂いをかいだせいか、突然食べたい気持ちが失せてしまったのです。
メニューを見ながら一人心の中でつぶやきました
“ここまで来て食べたくないなんて言えない・・・でも絶対煲仔飯食べきれないし・・・”
それでもどうにかなるのではと自分自身を信じ、窩蛋牛肉飯を注文することにしました。
ええ、1人で1個。だっていつものことですものね。
待つこと10分以上・・・やっとやっとお目当ての品がテーブルに運ばれてきました。
期待に胸膨らませタレをかけるために蓋をエイッと開けると・・・・・あれ、なんか想像と違う。
この店のは、普通のこま切れの牛肉とキャベツの組み合わせ
でも私が食べたかったのはひき肉と卵の窩蛋牛肉飯だったのです。
だって「窩蛋」とは鳥の巣って意味ですからね・・・・・・これは絶対ネーミングミスでしょう。
この「期待はずれ」が、最後の「どうにかなるさ」という望みを完全に打ち砕いてしまいました。
一口食べ・・・・もう一口食べ・・・・・・だめ、全然食欲ないし。
風邪を引いても熱があっても食欲だけは落ちないのに、この日だけはどうもダメだったのです。
いえ、もしかしたら煲仔飯という選択が間違いだったか、単純にここのがまずかったのか・・・・
あまりにも箸ならぬスプーンの進みが遅い私を見て、主人が聞いてきました。
さすがにここで隠すわけにもいかず、正直に言いましたよ、食欲ないと・・・・
私が食べたいって言ったがために家族総出になったにもかかわらず。
“無理して食べなくていい、じゃスープだけ飲みなさい”
満腹とか食欲不振で食べたくないと言うと、だいたいこうやってスープを勧められるのが香港。
私個人的にはそういうときって実はスープも要らない感じが多いのですが
スープは栄養の宝庫、と考えている香港ならではの習慣かもしれませんね。
なんだかバツが悪い感じで、一人小さくスープを飲んでいると
義母が自分のスプーンで、私の食べかけの「なんちゃって窩蛋牛肉飯」からご飯を取りはじめました。
自分の器にドンドンドンッと盛り、カッカッカと口にしたかと思ったら、はき捨てるようにこう言ったのです。
“ここの牛肉美味しくないわ・・・・いいわよ残しなさい”
私の体調不良だけでなく味もよろしくなかった「なんちゃって窩蛋牛肉飯」
少々頭がぼ~としつつ、“注文ミスしたか、お店の人が聞き間違えたのかなぁ・・”なんて考えてみたり。
それよりも義母がこうやって私の食べかけを食べたりするとき、フト思うのです。
いくら息子の嫁は家族だという考えが強い香港でも、やっぱり嫁は血の繋がらない他人。
その嫁の食べかけのもの、嫌だとは思わないのかなぁ・・・・・
嫁姑争いの世界から見たら、ありえないお話・・・・・でも、別にこれが普通なのかなぁ・・・。
実の親子でも大人になると少ないこういうやりとり、だからこそ一層不思議に感じるのかもしれません。
なんてことを、スープのみながらあらためて考えてみたりしました。
ま、そこには「もったいない精神」と「どんな味か知りたい主婦心」がプラスされてるんでしょうけどね。
この翌日には回復した食欲・・・・・分かってたらあの夜食べに行かなかったのにね。
もう煲仔飯の季節は過ぎ春が来たけれど、いつかきっとリベンジしましょう
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by mangonaoko
| 2012-03-08 06:45
| 鴛鴦茶餐廳より