冬を越えて春に咲いた小さな縁~台湾ご自宅訪問
2013年 04月 17日
メールで気軽に連絡できる今の時代、久々に緊張して電話をすることがありました。
メモに書かれた番号を見ながら、まずは最初に何て言おうか何度も考えたり
番号を押してはまたやめたり・・・・と、まるで好きな男の子に電話する学生状態。
“こんにちは・・・覚えていらっしゃいますか?”
そんな感じで話したのでしょうか・・・・・正直そのときの電話は覚えていないのですが
でも電話の向こうの人はちゃんと覚えていてくれたのです。
“あ~あのカフェでね。彼氏と一緒だった、あ~覚えているわっ!!”
そう、久々に緊張して電話をした相手は、以前北海道で出会った台湾のおばさま。
4月の訪問が決まっての連絡、「連絡して」と言われて渡されたものの迷うのが正直なところです。
“でも・・・せっかくの縁だもの!”と、自分で自分の背中を押してダイヤルした1本の電話、
そして“台北に着いたら電話してね”と言われてからも早1ヶ月以上が経ったのですが
約束は約束、日付を覚えているかも不安なところでしたが・・・・台北から再度コールを鳴らしてみました。
かけた瞬間に私の名前を言ってきました。
到着の日付も、ホテルの名前も覚えていてくださったのがなんとも嬉しい、台北からの最初の電話。
実は私にとっては今回のこの旅は、両親を連れてのちょっと意味のある旅だったのですが
大勢のほうが楽しいと、到着の夜は「再会&初めまして」の食事会となったのです。
もちろん中国語を話せない両親に、日本語が分からないあちらの2人・・・・
私が間で通訳するものの、そんなことは関係なく楽しくできるものなんですね、食事って。
翌日は何をするかと聞かれてなんとなくの予定を伝えると
“じゃぁ一緒に朝食を食べましょう”
そう言ってくださったのは、電話番号を渡してくださったおばさまのほう。
実は私の父とほぼ同い年、台湾の民國では分かりませんが西暦で今回判明したんです。
朝8時過ぎにバス停で待ち合わせ、それからこれまた「初めての朝食会」の始まりです。
こういう時あまり迷惑をかけてはいけないと、その引き際を考えてしまうのが・・・日本人の遠慮でしょうか。
それがいいのか悪いのかは微妙なところですが、それとは反対なのが・・・・・おばさまでした。
“お昼・・・・うちで食べましょう。”
母が行きたい場所があると伝えると、じゃぁその用事が終わってから・・・との提案。
そんなことまで申し訳ないわ、というあちらへの遠慮はもちろん
我が両親も行きたいのだろうか・・・という、身内に対する微妙な心配
ところが私の心配なんて関係なく、まるで両思いのようにすんなり昼食会まで決定したのです。
台北に来てまだ24時間も経っていないのに、通算3回目の再会(?)
“25年くらいの古い部屋だから・・・階段だけなのよ”
なんて遠慮がちに説明していたお部屋は、広くセンスのいい素敵なお部屋。
到着の夜に会ったもう1人の女性も頻繁に家に食事に来ると言っていたっけ・・・・
料理が好きだというおばさまは、私たち家族のために何品も台湾家庭料理を用意してくれていました。
私と両親・・そしておばさまと旦那さま
しかもレストランでなくご自宅なんですから、到着までは想像もしなかった台北ランチです。
お互い猫を飼っているので、その猫の性質の話しから
母が興味を持ったテーブルの上の料理のレシピの話から
今回もまた「言葉が分からない」者同士のはずなのに、盛り上がっているのが本当に不思議です。
食事を終え、マンゴーからパパイヤまで数種類の果物を楽しんでいるとき
おばさまはちょっと席を立って、となりのリビングで電話中。
“挨拶する?あ、ちょっと待っててね”
とその携帯電話を私に渡そうと近づいてきました。
この日朝食を一緒にとることを知っていた、もう1人の彼女からの電話でしょう。
最初の夜に何度も何度もこのおばさまの家のバス停を私に教えてくれましたもの
きっとちゃんと辿りつけたか心配になってかけてきたんだわ・・・・・とその携帯を受け取ろうとすると
“私の娘だから”
え?娘さん?って誰?どんな人?突然私は何を話せばいいの?
なんて疑問を考える間もなく、“今うちで果物食べてるの~~~?”とまるで友達のような娘さんの声。
電話を切った後から知ったのですが、実は私とそんなに年が変わらないとか。
もちろんもう結婚してここには住んでいないのですが・・・・親子ですものね、私のことも聞いていたのよね。
“facebookやってる?やってない?じゃ、どうやって連絡すればいい?”
と聞かれ、“じゃぁお父さんにアドレス渡しといてね~~~”と。
結果間に立った彼女のお父さん、私のアドレスを早速パソコンでその娘さんに伝達していました。
昨年秋に小樽で出会った台湾女性2人
そのときはまさか私の両親も交えて食事が出来るとは想像もしませんでしたが
“台湾人のご自宅訪問”が両親にはとっても楽しかったようで、なんとも濃い滞在となりました。
次に来る時はおばさまお薦めの台東に行きましょうと、そう約束して別れたこの日
そんな日も来るのでしょうか・・・・・うん、もしかしたら来るのかなぁ・・・・・・
冬を越し・・春に開花した小さな縁
大事に育てたいな、そしてちいさな枝をつけるように広げていきたいな
両親にもその縁の花粉が飛んだでしょうか。
縁はかならず花開く、そんな楽しさ喜びを家族で噛みしめたこの旅
私にとって大事な旅を・・・更に素敵にしてくれて本当にどうもありがとう。
台北のおばさま、おじさま・・・・・・・今度代筆して両親からの手紙を送りますね。
↑よろしければ2013年も応援ポチリ・・・多謝!
《お知らせ》
鴛鴦茶餐廳facebook 開設しました。
(ちなみに個人のFBはしてないのです・・・・ごめんなさい!)
facebook粉絲專頁
香港情報担当しています(ホールケーキのおはなし)
メモに書かれた番号を見ながら、まずは最初に何て言おうか何度も考えたり
番号を押してはまたやめたり・・・・と、まるで好きな男の子に電話する学生状態。
“こんにちは・・・覚えていらっしゃいますか?”
そんな感じで話したのでしょうか・・・・・正直そのときの電話は覚えていないのですが
でも電話の向こうの人はちゃんと覚えていてくれたのです。
“あ~あのカフェでね。彼氏と一緒だった、あ~覚えているわっ!!”
そう、久々に緊張して電話をした相手は、以前北海道で出会った台湾のおばさま。
4月の訪問が決まっての連絡、「連絡して」と言われて渡されたものの迷うのが正直なところです。
“でも・・・せっかくの縁だもの!”と、自分で自分の背中を押してダイヤルした1本の電話、
そして“台北に着いたら電話してね”と言われてからも早1ヶ月以上が経ったのですが
約束は約束、日付を覚えているかも不安なところでしたが・・・・台北から再度コールを鳴らしてみました。
かけた瞬間に私の名前を言ってきました。
到着の日付も、ホテルの名前も覚えていてくださったのがなんとも嬉しい、台北からの最初の電話。
実は私にとっては今回のこの旅は、両親を連れてのちょっと意味のある旅だったのですが
大勢のほうが楽しいと、到着の夜は「再会&初めまして」の食事会となったのです。
もちろん中国語を話せない両親に、日本語が分からないあちらの2人・・・・
私が間で通訳するものの、そんなことは関係なく楽しくできるものなんですね、食事って。
翌日は何をするかと聞かれてなんとなくの予定を伝えると
“じゃぁ一緒に朝食を食べましょう”
そう言ってくださったのは、電話番号を渡してくださったおばさまのほう。
実は私の父とほぼ同い年、台湾の民國では分かりませんが西暦で今回判明したんです。
朝8時過ぎにバス停で待ち合わせ、それからこれまた「初めての朝食会」の始まりです。
こういう時あまり迷惑をかけてはいけないと、その引き際を考えてしまうのが・・・日本人の遠慮でしょうか。
それがいいのか悪いのかは微妙なところですが、それとは反対なのが・・・・・おばさまでした。
“お昼・・・・うちで食べましょう。”
母が行きたい場所があると伝えると、じゃぁその用事が終わってから・・・との提案。
そんなことまで申し訳ないわ、というあちらへの遠慮はもちろん
我が両親も行きたいのだろうか・・・という、身内に対する微妙な心配
ところが私の心配なんて関係なく、まるで両思いのようにすんなり昼食会まで決定したのです。
台北に来てまだ24時間も経っていないのに、通算3回目の再会(?)
“25年くらいの古い部屋だから・・・階段だけなのよ”
なんて遠慮がちに説明していたお部屋は、広くセンスのいい素敵なお部屋。
到着の夜に会ったもう1人の女性も頻繁に家に食事に来ると言っていたっけ・・・・
料理が好きだというおばさまは、私たち家族のために何品も台湾家庭料理を用意してくれていました。
私と両親・・そしておばさまと旦那さま
しかもレストランでなくご自宅なんですから、到着までは想像もしなかった台北ランチです。
お互い猫を飼っているので、その猫の性質の話しから
母が興味を持ったテーブルの上の料理のレシピの話から
今回もまた「言葉が分からない」者同士のはずなのに、盛り上がっているのが本当に不思議です。
食事を終え、マンゴーからパパイヤまで数種類の果物を楽しんでいるとき
おばさまはちょっと席を立って、となりのリビングで電話中。
“挨拶する?あ、ちょっと待っててね”
とその携帯電話を私に渡そうと近づいてきました。
この日朝食を一緒にとることを知っていた、もう1人の彼女からの電話でしょう。
最初の夜に何度も何度もこのおばさまの家のバス停を私に教えてくれましたもの
きっとちゃんと辿りつけたか心配になってかけてきたんだわ・・・・・とその携帯を受け取ろうとすると
“私の娘だから”
え?娘さん?って誰?どんな人?突然私は何を話せばいいの?
なんて疑問を考える間もなく、“今うちで果物食べてるの~~~?”とまるで友達のような娘さんの声。
電話を切った後から知ったのですが、実は私とそんなに年が変わらないとか。
もちろんもう結婚してここには住んでいないのですが・・・・親子ですものね、私のことも聞いていたのよね。
“facebookやってる?やってない?じゃ、どうやって連絡すればいい?”
と聞かれ、“じゃぁお父さんにアドレス渡しといてね~~~”と。
結果間に立った彼女のお父さん、私のアドレスを早速パソコンでその娘さんに伝達していました。
昨年秋に小樽で出会った台湾女性2人
そのときはまさか私の両親も交えて食事が出来るとは想像もしませんでしたが
“台湾人のご自宅訪問”が両親にはとっても楽しかったようで、なんとも濃い滞在となりました。
次に来る時はおばさまお薦めの台東に行きましょうと、そう約束して別れたこの日
そんな日も来るのでしょうか・・・・・うん、もしかしたら来るのかなぁ・・・・・・
冬を越し・・春に開花した小さな縁
大事に育てたいな、そしてちいさな枝をつけるように広げていきたいな
両親にもその縁の花粉が飛んだでしょうか。
縁はかならず花開く、そんな楽しさ喜びを家族で噛みしめたこの旅
私にとって大事な旅を・・・更に素敵にしてくれて本当にどうもありがとう。
台北のおばさま、おじさま・・・・・・・今度代筆して両親からの手紙を送りますね。
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《お知らせ》
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(ちなみに個人のFBはしてないのです・・・・ごめんなさい!)
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香港情報担当しています(ホールケーキのおはなし)
by mangonaoko
| 2013-04-17 00:44
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