十分幸せ、十分開心~願いごとを天燈に載せて
2013年 04月 20日
ノスタルジックな景色が人気の台湾の九份は有名な観光地ですが
そこから列車で30分ほど移動したところに、これまた「十分」という場所があります。
平溪線という本数の少ないローカル路線
日本で例えるなら箱根登山鉄道とか、御殿場線とか・・・そんな雰囲気でしょうか。
「そこに何があるの?」って尋ねられたら「何もないけど、いいところよ」
そう答えるしかない、でもそう答えるのが一番な、思わず懐かしいと感じるそんな場所です。
最大で1時間に1本程度、平日昼だと間が2時間空くときもあるローカル路線
だからこそ成り立つのでしょうけど、この線路は小さな街のど真ん中を通っています。
十分老街
そう呼ばれる全長数百メートルほどの小さな商店街といえばいいでしょうか。
駅前のここは観光地なので、並んでいるのはお土産屋さん食堂のみ。
でも列車がいない間は、線路の上がまるで「道」となり私達もそこを歩けるのです。
列車と人間の共同線路・・・・もちろん列車が来たらあちらが最優先ですけどね。
そしてここのもうひとつ・・・と言うよりは最大の名物が、天燈
私もここで何度かお話したことがありますが、紙で出来た大きな熱気球という感じでしょうか。
旧正月後には、多くの人がこの近くの平溪に集まり願い事を書いた天燈を飛ばすことでも有名。
飛ばされた天燈が火災の原因になるなどから、今ではこのエリアでしか飛ばすことができません。
観光客のためにたくさんある天燈のお店
1色だと100元、2色で120元、4色だと150元
色にも意味があるので迷いましたが・・・・・・紅白で、赤と白を選びました。
まるで大きなキャンパス。
筆ペンを使って書くので、白いシャツにはねないか少々心配でしたが
途中からはそんなことを忘れるくらい熱中して書いておりました。
もちろん4面全部に書いちゃいますよ。
筆ペンのみ、色がついていませんが皆様わかっていただけますでしょうか。
大好きな赤のキャンパス
この1面は私が1人で自由に書かせてもらっちゃいました。
細かいお願いことはたくさんあるけれど、「十分幸福、毎日楽しく過ごす」
これが叶うのであれば、きっときっと楽しい人生に決まっていますものね。
手馴れたお店のおじさんの誘導であっという間に熱気で膨らむ天燈
エイッ!
家族一緒に書いて、一緒に手を離して・・・・・
願いことをのせた天燈はあっという間に空高く、青空の中に消えていきます。
あの天燈どこまで飛んだのかなぁ・・・・神様ちゃんと気づいてくれたかなぁ・・・・
描いて飛ばしてというその作業が楽しくて楽しくて、飛ばした後も笑顔が続きます。
こんな楽しい気分になったら、たしかに幸せが向こうから飛んできそうよね。
以前から一度訪れたかったここ十分
スケジュールの関係でなんとなく今まで実現せずにきていましたが
今回は両親を連れて絶対来ようと、そう決めていました。
そうそうそう、この景色
珍珠たちもここから天燈を飛ばしたんだものね。
家族3人で飛ばした天燈
何年も前にツアーで飛ばしたときは、「中国語が話せるように」と書いたものでした。
今回3人が書いたのは・・・自分のことでなく家族のこと。
自分1人の幸せでなく、家族全員が幸せになるそういう言葉。
初詣の絵馬や七夕の短冊とは違う、1人では決して飛ばせない天燈だからでしょうか。
自然と誰かのことも書きたくなる、そんな不思議な温かさを持っているような気がしました。
実際にはいないけど、珍珠たちと一緒に来たような気分
その私のウキウキ気分に幸せのおすそわけを載せて・・・・あとは郵便屋さんに託すことにしました。
遠く離れた家族や友人に・・・・・・ここから投函したってわかってもらえるかなぁ。
十分幸福
1時間に1本程度の次の列車を待ちながら、“幸せだなぁ・・・・”って素直にそう感じました。
お天気に恵まれて、吹く風も心地よくて・・・・家族と楽しく笑っていられて。
母はここでたべた麺が美味しかったと、その後何度も何度もそう話していました。
台北の有名なレストランで食べるより、きっと何倍も何十倍も美味しく感じるはず・・・
なぜならその時の気持ちが幸せに満ちていたからでしょう?
大事なのってそういうことよね・・・・・それこそが豊かな時間、豊かな食事。
今週末はイラストではなく・・・あのイラストの続きの話。
うふ、用意周到でしょう?
幸せを呼ぶための、私の小さな小さな頑張りだったのです。
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by mangonaoko
| 2013-04-20 07:17
| 旅行