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鴛鴦茶餐廳 いんよんちゃ~ちゃんてぃん

香港ときどき台湾、日本。猫と共に三都物語。


by mangonaoko

2頭の獅子の上海香港漂流記~Life of Stephen&Stitt

少年Pi的奇幻漂流

邦題だと「ライフ・オブ・パイ」でしたっけ?
ご覧になった方いらっしゃいます?
現実にはどんななんだろうと想像が膨らむ、トラとの長期間に渡る漂流記の物語です。
監督がアン・リーという台湾人だということと、アカデミー賞で4部門も受賞したことから
年末から春にかけては台湾のラジオでもこの話題で持ちきりでした。

動物園は台北市内、海なども台中で、また屏東県墾丁国家公園なども撮影地のひとつ。
そんな事実はあの映画を見ている間は想像もしませんでしたが、
CGと監督の手にかかると素晴らしい出来になるのものなんですね。

2頭の獅子の上海香港漂流記~Life of Stephen&Stitt_a0132659_17263049.jpg

そんな映画を見たこともあってか・・・・・思わず佇んで見入ってしまいました。

虎ではなく獅子・・・そ、HSBCの前にあるライオン像。
ビルの両脇に2頭座っているライオン像・・・この子たちの名前って知ってたりします?

「史提芬」(Stephen) と 「施迪」(Stitt)

いずれも歴代のHSBCのお偉い方々のお名前から来ているとか。
香港を知るまでは「ライオン像=三越」だった私だったりしますが
あの子たちにも素晴らしいこんな名前がついているのでしょうか・・・。知ってる人いらっしゃいます?

2頭の獅子の上海香港漂流記~Life of Stephen&Stitt_a0132659_17263296.jpg

香港上海銀行・・・HSBC
もちろん上海の総本店の前にもいるライオンの、一番最初の複製がこの香港のだそうです。
第二次世界大戦時、一時日本の占領下にあった香港
そのときは戦中の資源不足ということもあり、この2頭のライオンは横浜に運ばれたんですって。

終戦後倉庫にあったこの子たちをアメリカ軍が発見し、急遽また香港へ返されたとか。
言葉は話せないライオン像、一緒に香港へ帰れたときはきっと飛び上がるほど嬉しかったのかしら。

2頭の獅子の上海香港漂流記~Life of Stephen&Stitt_a0132659_17262738.jpg

上海にもロンドンにも兄弟として同じように座っている、HSBCのStephenとStitt

世界最大の総資産を持つ金融グループ
香港では紙幣を発行する銀行のひとつであり、多くの香港人が株を買う投資先としても大人気。
(ちなみに私もプチ株主です)
リーマンショック後はその株価も下がり気味ですが、年4回の利息を払うこの銀行は
やっぱり昔も今も香港人からは絶大の信頼と人気を集める、そんな存在なのです。
だって私の知っている香港人でここの口座持ってない人・・・・現在まで見たことなし。

ねぇStephen (いやStittかい?)
朝から晩まで、365日こうやって中環の時の移り変わりを見つめているけれど
貴方にとってここにいたるまでの長い長い歴史はどんなだった?

もう随分前、結婚する前の秋
ほとんど中国語も話せないのに、ここの本店に口座を開きに来たものでした。
緊張して早く着きすぎて、銀行が開くまでの間この貴方の前で1人待っていたんですよ。
所在がなくて、すがるような気持ちでここの台座の前で書類を握り締めて待って居たんです。

あれは何年前かなぁ・・・
貴方の歴史に比べたら赤ん坊にも満たないついこの間のこと

Life of Stephen&Stitt
ね、こんな映画があったも面白いかもね。



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香港情報担当しています(ラッシュアワーのおはなし)

by mangonaoko | 2013-04-21 17:50 | 香港だより