お久しぶりです、星野さん~「101次求婚」
2013年 08月 11日
めまぐるしく過ぎる日常生活
その時の流れの速さは、子供の時も大人の今も同じはずなのに
年齢が多くなればなるほど速く感じるのってどうしてなんでしょうね。
101回目のプロポーズ
と聞いて、「あ~」と思い出す人は多いでしょうか。
トレンディドラマなんていう言葉が存在していたバブルの頃の日本
当時まだ制服を着ていた私も、毎週好きなドラマの時間にはテレビの前に座り込み
翌日は学校の友達とあれやこれやと、その内容について話し込んでいたものでした。
まだ知らない大人の世界、でも心ときめく大人の世界。
あれから・・・・20年以上・・・・という数字に正直腰を抜かしそうなのですが
今年2013年のこの春、中国の映画として上映されていたんですよね。
「101次求婚」
原題をそのまま中国語にしたタイトル、登場人物の設定もストーリーもそのまま
舞台が上海ということを除けば、記憶の中から蘇るあのドラマのままなのです。
細かい話の内容を忘れつつ見始めた中国版のあのドラマ
最初は大陸独特の発音に慣れないものの、懐かしさ半分気づけばもうその話の中に入り込んでいました。
“僕は死にません”
なんて流行語にもなったあの場面も同じ
わずか1時間半ちょっとの映画に凝縮するにしても、この場面はやっぱり外せないんですね。
なんて1人でククッと笑いながら、時には東京と上海の設定の違いに時には感心したり・・・
ところが・・・・その映画の中に突然あの星野達郎さん(武田鉄也)が登場してきたんです。
同じく楽団の奏者である主人公の恩師が・・・・その星野さんの奥様・・・という設定。
なのできちんと今回の映画に溶け込むような感じで、妻の教え子に会いに来てるんですね。
そして同じような立場である上海版星野達郎にこう励ましていたのです。
“奥さんは綺麗なのに僕はこんな・・・当時ね、彼女を追う男性はたくさんいた
でもね今こうやって年をとると彼らも僕と同じ単なるおじさんなんだよ”
君も頑張れ、諦めずに彼女を追いなさい・・・・という意味でのエール。
そんな場面を見たとき、私はなんだかとってもとっても嬉しかったんです。
この人知ってる・・・私知ってる
今こんなに年とってるけど、この人の頑張ってた頃知ってるのよ
正直武田鉄也さんのファンというわけでも何でもないはずなのに
あくまでもドラマの中の、映画の中の話だけのはずなのに
なんだかね、遠い昔の知り合いを見つけたようなそんな気分になったのです。
原曲には適わないという辛口評価もあったという、中国語版の「Say Yes」
何時聞いてもいい曲だし懐かしくもなる歌なのですが、物語と重なるからでしょうか。
このドラマを等身大で見ていた、あの制服を着ていた時代を思い出すのです。
将来がどうこうと考えているようであまり考えていなかった頃
将来といっても、まだまだ長い「学生」という時間が待ち受けていた頃
5年後のことより、明日や来月のことで頭がいっぱいだった頃
自分には何でもできる明るい未来があると、根拠もなく自信がもてた若い頃
おかしいですよね。
幾つになっても同じように夢や目標があり、それに向かって頑張っているはずなのに
あの頃のような透明感がいつの間にか失われていた自分の気持ち。
“それ・・・頑張ってちゃんとできるの?”
“賭けをするなら、安全圏を選ぶほうがいいんじゃないの?”
“今はよくても・・・5年後に大丈夫なの?”
そして、無意識に計算をしたり、より少ない労力を選ぼうとする・・・知恵と経験。
それが悪いんじゃない、それはごく当たり前のこと
大人になり年を重ねる分、ずるがしこさも弱さもでるのは当然のこと
でも、中国語版のあのメロディーと、自分と同じ年月を重ねたドラマの主人公の姿を見たら
制服のスカートを短くして、無邪気に夢にむかっていたあの頃がね
なんだかとってもとっても懐かしくて愛しくなったんです。
このドラマの主人公がどうして星野達郎を選ぶかという、本当の意味なんて実は知らない
それでもその展開に胸をドキドキして明日を楽しみにしていたあの時代が
その映像と感覚が、突然記憶の奥の奥のほうから蘇ってきたんです。
「101次求婚」
あの頃のストーリが今のこの時代に受けるものなの?
って見る前は正直ちょっとバカにしていたのにね
見終わる頃にはTempoを全部使い切るくらいグチャグチャなんだから・・・・
“いい歌だなぁ・・いい話だなぁ・・・・”
って泣き笑いしている今の私を、制服着ている私はどんな風に見るのでしょうね。
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by mangonaoko
| 2013-08-11 22:23
| 鴛鴦茶餐廳より