素朴なケーキは香港おじさんの素手で運ばれます~源記甜品專家
2014年 11月 19日
有名なパティシエが作るスイーツは、芸術的な美しさに加え
滑らかな美味しさが口の中で音楽を奏でるような一品だけど
家でお母さんやおばあちゃんが作るような、身近な材料で作る品の良さも格別。
そんなことを思わず感じたのは、こちらのこのケーキ。
お茶がないと喉につまるような、そんな食感ではあるのだけど
“清蛋糕”というその名前からしてシンプルな家庭的スイーツ
でも家ではなく、西環にある歴史ある古い古いお店でいただいております。 この季節香港のあちらこちらで、交通量の激しいところでもお構いなしに干されている陳皮
その陳皮の代表的なのは香港のお汁粉に入れることですよね。
日本のお汁粉よりずっとサラサラと水っぽいのが香港
和風ではなくしっかりと中華風デザートに感じるのは
ほのかに香る陳皮の柑橘の香りのせいかしら。
このお店の中では一番の高級メニュー
といっても31ドルなんですけどね。
さきほどのお汁粉が19ドルということと比べると・・・ね、高級でしょう?
高級だからなのかシルバーの台座の上に乗せられての登場です。
ゆで卵が丸1個入るスイーツを見たときは、正直「なんだこれ?」って思ったものです。
別に変な食べ物でもないのにね、プリンだって卵たっぷりなのにね。
蓮子も香港スイーツではよく見られる常連材料。
私も最初に食べたのは台湾だったと記憶してるのですが
日本ではなかなか食べる機会なかったりしません?
私達が座っていた席のすぐ後ろにあった・・・・・何て言えばいいのでしょう。
もちろん鍋のようなものを入れてるんでしょうけど、これ保温性あるのかな。
お玉の感じからして底は浅そうですよね。
そこに修行に来ていた職人の男の子がこう言っていたものです。
“和菓子はね、健康にいいんだよ”
その言葉を鵜呑みにし、柏餅やらおはぎをたくさん食べ結果的に太った私。
“嘘つきだ”と逆切れしたものですが・・・・今はなんとなく分かる彼の言葉の意味。
もちろん砂糖は使うけど、生クリームをたくさん使う洋菓子と比べ
和菓子は小豆を使うから自然の甘みだと、彼はそう言いたかったのでしょう。
そんな和菓子も香港人から言わせると「甘すぎる」らしいですけど。
大きな蒸篭から出来立てを“素手”でそのまま運んでいたお店のおじいさん
こういう部分も洋菓子屋にはない部分でしょうか。
それともお菓子の種類じゃなく、やっぱりここが香港だから?
古そうだな・・と思ったら、やっぱり本当に古かったようです。
レンズを向けてるときも思ったけど、
お店の横にまるでパソコンで加工したようにある「十元店」のこの色
やっぱり邪魔だよね・・・・と思いつつ、証としてそのままにしちゃいました。
だって来年来たら変わっているかもしれないもの、「十五元店」とかにね。
源記甜品專家
西環正街32號地下
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2014年12月6日(土) 12:00~15:00 福岡博多
7日(日) 12:00~15:00 福岡博多
参加費 4500円
日時 3日(水) 4日(木) 10日(水) 12日(金)
15日(月) 17日(水) 18日(木)
24日(水) 29日(月) 30日(火) 10:15~12:30
by mangonaoko
| 2014-11-19 21:29
| 餐廳