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鴛鴦茶餐廳 いんよんちゃ~ちゃんてぃん

香港ときどき台湾、日本。猫と共に三都物語。


by mangonaoko
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お米も油も人の手から人の手へ~成興泰糧食

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人情味

これは中国語になりますが、どんな意味かはきっと説明不要ですよね。
どんどん便利になり、生活の質と同時にスピードもどんどん上がっていく現代社会。
様々なものがアナログからデジタルへと変わり、その便利さも気づけば当然のようになっていきます。

でもその向こう側で減っていくのがこの人情味。
人と人との直接的な関わりが年々少なくなっていくのは、日本だけでなく香港だって同じです。
以前は直接話さないといけないことも、今は携帯の文字だけで簡潔に伝えることが可能。
声を聴かずとも、相手の状況を気にせずとも、なんでも瞬時に処理できるシステムの開発。
便利で、余計なことに気を遣わずに済むのは楽だけでど、でもそこに人の温度はありませんよね。

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×××屋さん

という言葉の響きすら久しく感じてしまう昨今。
大型スーパーの前では個人商店の存在はどんどん影を潜めていってしまいます。

こちらは石硤尾に古くからあるお米屋さん。
そういえばこういう場所でお米って、日本でも香港でも買ったことがないかもしれません。
60-70年代の香港ではなんと4000軒を超えるお米屋さんがあったそうですが、
食生活の変化からお米自体の消費が減ったこともあり、現在は5軒も残っていないとか。

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香港で主流に売られているのはタイ米。
もちろん日本や台湾などのお米も手に入りますが、レストランなどでもタイ米が圧倒的に多いですね。

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スーパーなどで売られているのは5キロなどのパック形式ですが、こちらは全て量り売り。
ここに限らず市場の海鮮や野菜なども、基本重さでの販売ですものね。
一見難しそうですが、実はこのほうが効率がいいのかもしれません。
ちょっと欲しいという時にも臨機応変に対応できますもの。

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全盛期だったという60-70年は香港でもお米が主食。
そのため当時は50キロや100キロなどの大量注文が普通にあったそうですが、
現在は私たちが個人で買うような5キロとかの数キロ単位がほとんどだそうです。
レストランなどもきっと別のルートで仕入れるのが普通になっているのかもしれません。


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細長いのが特徴のタイ米。
お客さんの要望によって、古いお米と新しいお米をミックスして売ることも少なくないそうです。
なぜなら何を作るかによって、新しいお米がいいとは言えないだからとか。

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年季が感じられる秤。
それでもこれは新しいほうなんですって。

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なぜならほら。
お店の角のは今はあまり使われない、本当に錘で量る秤が置かれていましたから。

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またこういうお店はお米以外の調味料も販売するのが普通です。
たしかにお米を買ったついでに他のものも買えるのって便利ですものね。

醤油や酒などの調味料のほか、塩なども販売しています。

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またその中でも興味深かったのがこちらの油。
花生油という、香港ではポピュラーなピーナッツ油です。

この大きなドラム缶全てが油、もちろん量り売りでの販売ですよ。

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どうやって売るのかと思ったら、ほとんどのお客さんが容器持参で来るそうです。
たしかに油って水と違ってある程度決まった容器しか使えないですものね。

ちょうどお客さんが来たので、ただいま油の注入中。

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もちろんそのあと重さを量って値段が決まります。

ちなみに手前の小さいのがスーパーで売られているもの、明らかに色が違いますでしょ。
ここのは100%花生油、スーパーで売られているのはそうでないということですね。
日本ではごま油で同じようなことが言えるかも。

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今でも続いている自転車での配達。
もちろん車のようにどこまでも・・・というわけにはいきませんが、
これだって人の手から手へ渡す温もりのある方法ですよね。


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昔からここで営業する古い古いお米屋さん。
お客さんだって昔から買いにくるお馴染みさんがほとんど。
だから自然と会話が生まれます、注文の言葉がその中に隠れてしまうそうなくらいに。

ピッピッってバーコードで金額を確認し、カードでピッと決済。
レジのこっちにも向こうにも人がいるけど、言葉を発しなくてもすむお店とは違うんですよね。

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だからこういう場所に来るとふっと思い出すのです。

人情味

便利さの中にはあるようでない、この味この温度。
その便利さに慣れ、その便利さに流され気づくと何かを忘れてしまいそうな現代。
連絡は怠ってないけど、あの人の声前回いつ聞いた?
そんなことを帰り道に気づかせてもくれる、やっぱり温もりっていいものなんですね。





【好評受付中】鴛鴦茶會(水彩ワークショップ)詳しくはこちら
(満席の日もあります、詳しくは上記リンクをご覧ください)


【香港~7月】10:30~12:30 
平日:6日(四)11日(二)17日(一)18日(二)26日(三)
週末:15日(六)23日(日)

参加費:1回200HKD 2回390HKD 3回550HKD 4回700HKD
旅行中の方もご参加されていますよ!お待ちしております♪


【水彩ワークショップvol 12】
7月1日(土)12:00~15:00 東京恵比寿 満席になりました♡
7月2日(日)12:00~15:00 東京恵比寿

参加費:各日ともに4800円(材料題材費・お茶代・プチお土産付き)
※パレット・筆お持ちでない方は別途実費(700円)でご用意します。



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Commented by TOUKO at 2017-06-28 21:26 x
ふふふ
棒を使ってパチパチパチ…
こんな可愛い店番さんのいるお店で買い物したい♪
昔はお米はお米屋さんで配達してもらってたな〜と思いだしました。
日本もお米の消費量が減ってますよね…
Commented by mangonaoko at 2017-06-30 17:15
>TOUKOさん
日本もお米屋さんありましたよね。
地元に戻ると学生の頃にもあった酒屋とかお肉屋さんが今でも健在なのが嬉しかったりします。時代が変わってるので、実際に続ける方はいろいろなご苦労があるのでしょうけど。。。
このお米屋さんも、いずれこの団地が壊される(ってすでに計画されているとか)時点で終わりにするそうです。継ぐ人もいないみたいなので仕方ないんでしょうけどね。
by mangonaoko | 2017-06-21 10:30 | 香港だより | Comments(2)