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鴛鴦茶餐廳 いんよんちゃ~ちゃんてぃん

香港ときどき台湾、日本。猫と共に三都物語。


by mangonaoko

90歳レインボーおじいさん まだまだ現役です~彩虹眷村

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数日間の台湾台中での滞在。
基本的に作品開催という目的ということに加え、連日雨だったということもあり、
ホテルと展示会場以外どこにも行っていないまま滞在最終日となってしまいました。

正直慌ただしく当日を迎えたということもあり、さほど下調べもしないまま現地入りしたのですが、
そのなんとなくのあるようでない計画の中、出来たら見てみたいと思った場所。

彩虹眷村

と言ってもそれが一体どこに位置するのかを調べたのは、今日台中を離れるその日の朝。
街歩きには厳しい雨の日々、時間があるかどうかよりも雲行きのほうが大事なのです。
最後の最後に姿をやっと現したお天道様、ホテルで朝ごはんを食べながらフト思い出した、いえ思い立ったのです。
行けるかな、今すぐ行ったら見て帰ってこれるかな。
人間そういう時のパワーと行動力の早さはすごいもの。
それから地図で位置確認をし、急いでバス停とバス路線をチェック。
台中市内からは離れた場所、香港と違って多くはないバスの往復で果たして戻ってこれるだろうか。
考えてる暇なし、とりあえずホテル近くのバス停で先にバスを待つ!

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急いで確認したので若干合っているか不安なバスに乗り込み、揺られること40分。
大丈夫、最悪はタクシー捕まえるなり何かしら解決策はあるのですから。

傘が役に立たないほどの大雨もイヤだけど、この日は日傘が役に立たないほどの日差しです。
ってまだ8時にもなっていないのに、このまま昼間に突入したら焦げちゃうかも。
バスに乗っていたのが7時台ということもあり、車内は学生さんなどでいっぱい、
そして車窓から見える道は通勤のバイクでいっぱい。
違う意味でもこの時間帯にタクシーで向かうのは賢明な選択じゃないかもしれませんね。

初めて降りるバス停。
目的地はここからちょっとだけ歩く模様です、いやはやそれにしても日差しの強いこと強いこと。
わずか10分も歩かない距離だったけど、すでにゆでだこ状態です。

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彩虹眷村

ぞの字のごとく普通に人が暮らしているひとつの村。
ここが一躍有名になったのは、ここに住むおじいさんが描いた色鮮やかなこの絵が注目を浴びたから。
現在90歳を超えるこの方、今ではレインボーおじさんという愛称で親しまれています。
もともと芸術家ではなかったのですが、この村が再開発の一環で取り壊されるという話を耳にした後、
ペンキと筆を持ち住宅の壁にイラストを描くようになったのがことの始まりなのだとか。

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人間に動物に自然、それが独特な色合いで大胆に描かれています。
色彩の感覚って人それぞれ異なるのはもちろん、その土地の文化や伝統なども影響しますよね。
だから外国の色合いってちょっと特別に感じたりするもの。
ここのこの色も自分には出せないような、そんな特別な存在感を放っています。

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アイスあるよ

太陽が強くて、どちらかというと水風呂に入りたいような気分です。

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中に入るとアイスだけでなくたくさんの商品が販売されていました。
私が到着したの8時すぎという、どちらかというと朝の時間帯なんですけどね、
はたして何時からこうやって営業されているんでしょう。
有名になったとはいえ台中の町の外れ、1日中人がいるという場所ではありません。
まぁここに住んでいるので、営業という固い文字の感覚ではないのかもしれませんが。

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中途半端な芸能人よりもカメラ慣れしているレインボーおじいさんご本人。
カメラを向けたら1つだけでなく2つ3つとポーズを決めてくれました。
台湾で話すとたいていまず聞かれます、どこから来たのかと。観光客ですからね。
でも私の場合香港から来たけど日本人だよ、という説明もするので自然と話が長くなりがち。
だいたいがこの説明の後に色々聞かれるんですよ。

なんで香港に住んでるの?
なんで中国語話せるの?
台湾住んだことあるの?
ご主人どこの人?香港?台湾?
え、ご主人台湾のどこ出身?
で、香港どのくらい住んでるの?
で、日本の出身地はどこ?
でで、結婚してるの?だよね。じゃ子供は?
それから加えて自分は日本のどこに行ったことがあるかとか、
日本の何が好きだとか、エトセトラエトセトラ・・・・・

これだけ似たようなボールが来るのに慣れると、打ち返すのだってそりゃうまくなるってもの。
更にこのおじいさんは広東省出身で、ご家族や親族のほとんどが広州や香港に住んでいるとか。
広東語も出てくるし、話はさらにエンドレス・・・。

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あまりの暑さに耐えられなくなり外に出て振り返ると、あらここにもおじいさん。
さっきはアイスの文字しか目に入らなかったんですね。

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ここの住民さんかな。
ニャンコの目にはどんな風に映るのかな、これらの絵。
ま、向こうにとっては興味のないどうでもいいことでしょうけど。

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絵を描くようになったのは今から約10年ほど前。
現在はこの場所を知った外国人が訪れるだけでなく、台中の立派な観光名所となりました。
そのおかげか描き始めの理由となった取り壊しの話、それは白紙になっているそうです。

映画のロケや、結婚写真の撮影場所としても確立してる村。
たしかに取り壊してしまうのはもったいないですから。


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守衛のおじさんが、“今日はたまらなく暑いね~~”と叫びながら歩いていましたが、
写真がちゃんと撮れてるかの確認が難しいほどの強い日差し、光って何も見えません。

訪れた日は一角が工事中で入ることができませんでしたが、有名になってもここは村。
普通に住民がいて生活をしている場所です。
なので訪れるとしたら生活の邪魔にならない明るい時間帯、そして静かにお行儀よくがお約束。

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おっとそうでした、ここは中心部から遠く離れた場所。
急いでバス停で路線を再確認し、帰りは行きとは違うバスに乗り込むこととなりました。

滞在時間よりも往復のバス移動の時間のほうがよっぽど長かったけど、
でも生活や人生の中に溶け込むように存在する、そんな素敵な作品見せてもらった嬉しさでいっぱい。
それにしても粋で元気なおじいさん、これからも元気で過ごしてほしいですよね。

後から気づいたのですがちゃんとフェイスブックもあるんですよ。
って別に驚きませんでしたけど。
だってご本人普通に管理しちゃいそうですもの、90歳過ぎなのに本当にあっぱれです。
自分ももっともっと頑張らないとね。






【好評受付中】鴛鴦茶會(水彩ワークショップ)詳しくはこちら
(満席の日もあります、詳しくは上記リンクをご覧ください)


【香港~7月】10:30~12:30 
平日:6日(四)11日(二)17日(一)18日(二)26日(三)
週末:15日(六)23日(日)

参加費:1回200HKD 2回390HKD 3回550HKD 4回700HKD
旅行中の方もご参加されていますよ!お待ちしております♪


【水彩ワークショップvol 12】
7月1日(土)12:00~15:00 東京恵比寿 満席になりました♡
7月2日(日)12:00~15:00 東京恵比寿

参加費:各日ともに4800円(材料題材費・お茶代・プチお土産付き)
※パレット・筆お持ちでない方は別途実費(700円)でご用意します。






by mangonaoko | 2017-06-22 10:54 | 旅行