海風が心に染み入る秋の船旅~北角碼頭
2017年 10月 12日
もし大型客船が入れるほどの深さがなかったら、香港という名さえ今存在しなかったかもしれません。
ジワジワと埋め立てなどで狭くなりつつヴィクトリア湾ではありますが、
様々な角度から見ても香港とは切っても切り離せない存在であり、景色。
そしてこんな海に囲まれた地形ということで、海上交通網が日常的に使用されています。
観光スポットとしても人気のスターフェリーを始め、離島などへのフェリーもそうですよね。
香港内に何路線もありますが、中には立地の割りにはひっそり運行してるようなものもあるんですよ。
北角碼頭
目の前のバスターミナルがなくなり、今は高級マンションの工事でドンカンドンカン音が響いています。
その横にある碼頭から出てるのは、立地的には土瓜灣へ向かう九龍城碼頭行き、それから紅磡行き。
それからもうひとつがこの觀塘行き。
運営している会社が異なるということもあり、觀塘行きはちょっと離れた場所にあるんですね。
碼頭というよりは一見何かの修理工場とか、そんな雰囲気を醸し出すこの一角。
人が少ないのが不安になりましたが、はっきり書いているので間違いありません。
30分に1本という決して多くはない本数、事前に時刻確認してきたので確実に間に合うのですが
思わず小走りしないと不安になるようなこの長さ。
これは入ってから振り返って撮ったものですが、実は入口上に人数のカウント電子掲示版がありました。
ちなみに私が入る時点で9人。
あと9人乗れるという意味ではなく、あなたの前には9人いるよという意味。
多いのか?
少ないのか?
なんだか遠い遠い離島に来たような気分ですが、ここは香港島の北角です。
そして行き先だって觀塘。
どちらも人口が多い中心エリアなんですけどね、船を使う人の割合は少ないということでしょうか。
日常的に使って慣れっこの方たちの後ろについて待つことにしましょう。
それにしてもこの人数にこの雰囲気、ローカル感半端ありません。
漢字の名前と英語の名前が合ってるのかどうかちょっと考えてしまうようなネーミング。
まぁ、どちらも良さそうな意味なので良しとしましょう。
15名に対してこの席数ですもの、香港では珍しく焦ることなく座り放題という贅沢さです。
特別珍しい景色ではありませんが、せっかく船に乗るので2階部分に座ることにしました。
前に誰もいない船なんて貴重の貴重。
週末に西貢の小島に行く船のほうがよっぽど満々というものです。
たしかに海経由で行くほうが便利かもしれません。
中環などの中心部にお尻を向けて走り出す哀愁漂う中型フェリー。
スターフェリーから見る景色よりは広角で見れるので、違う意味ではこちらのほうが面白いかも。
叶うものなら以前の世界に行って一度眺めてみたいものです。
こちらの碼頭は北角以上に地下鉄の駅から離れてるので、目の前に広がるのは工業ビル地帯となります。
碼頭付近で働く人などにはいいでしょうけど、これから地下鉄乗り換えというには若干遠いのです。
他の場所のターミナルと違い、碼頭近くってなんでこんなに取り残され感が強いんでしょう。
便利とは言えないけど、移動以外の面白さもある発見できる気がするこの路線。
ちょっとゆっくりしたい時とか、ちょっと息をふぅと吐きたい時に乗りたくなるような、
観光色ゼロ地元感100の愛しい愛しいマイナー路線なのです。
(満席の日もあります、詳しくは上記リンクをご覧ください)
【香港~10月】10:30~12:30
平日:3日(二)9日(一)17日(二)19日(四)
週末:8日(日)22日(日)
参加費:1回200HKD 2回390HKD 3回550HKD 4回700HKD
旅行中の方もご参加されていますよ!お待ちしております♪
【東京~10月】
27日(金)10:00~12:00 (
東京代官山 SPACE K )
参加費:4800円
by mangonaoko
| 2017-10-12 09:47
| 香港だより