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鴛鴦茶餐廳 いんよんちゃ~ちゃんてぃん

香港ときどき台湾、日本。猫と共に三都物語。


by mangonaoko

自然と都会を1つのフレームに収めましょう~リトルハワイトレイル

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土地が狭い香港。
人口密度の多さや、土地がない分上に伸びる高層マンションなどに注目がいきがちですが、
狭いからこその利点も実はたくさんあるのです。

それは都会と自然がすぐ近くにあること。
東京に住んでいる時にほとんど行かなかったハイキングやキャンプにBBQ、
我が家は香港に来てから頻繁に行くようになりました。
なぜなら住むエリアで多少異なるとはいえ、バスで数十分乗れば辿り着く目的地。
これが日本だと、前日に計画立てて行かないと間に合わないような距離感にあったり、
あるいは車がないと基本的に難しいという条件がほとんどでしたから。

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登山といっても、香港には日本のような高い山は存在しません。
英語で言うならばmountainではなくhillと表現するのが相応しいものがほとんど。
香港の代表的な獅子山も、英語で書くとLion rock、イギリス人の判断はなかなか正しいのですね。

本格的な登山とまでいかずとも、でもその分手軽に楽しめる香港式登山やトレッキング。
それでも難しいものは、距離で15キロ、時間にして7-8時間というのもあるんですよ。
今日お話しするのは家族連れでも楽しめる、難易度にして星一つ(最高5として)という感じでしょうか。
本当に散歩気分で気軽に行ける、でも短い中に面白さがギュギュッと詰まっているコースなのです。

彩虹から西貢に向かうバスやミニバスに乗って、途中の井欄樹という場所で下車。
この井欄樹は彩虹方面からだと西貢地区最初の大きな村になります。
もともとここは香港の代表的なコースであるWilson trailの途中地点ということもあり、週末などは登山恰好の人がたくさん。
ただ大きいといっても村、バス停付近には1軒の士多しかありませんので飲み物などは事前準備がお薦めです。

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バス通りである清水湾道を東方面に向かって歩き出すこと5分。
景色はこんな風に緑一色に変わってしまいます。
村の近くに緑がある、というよりは緑の中に村があったと言うほうが正しい表現かもしれません。

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10分強でもうこんな山奥感。
香港は日本のように落葉樹がほとんどないせいか、夏を過ぎても緑がたくさん。
同じ光景でも日本だったら色とりどりの紅葉が楽しめそうですよね。

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途中にはWilson Trailの標識が。
ほとんどの人がこのコースを歩いているかと思いますが、今日のルートはこちらではありませんよ。

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まさに脇道という感じで案内表示が出てるのは Little Hawaii Trail。
脇道といってもあまりきちんと整備もされていない、まるで獣道のような1本道。
まして多くの人がさっき歩いて来た道を進んでいくのでね、最初は少々不安になるものです。
でも大丈夫、こっちの獣道で正解ですから。

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古タイヤの上の置物。
なんだか道案内のようですが、実はここにあるご自宅の所有物。

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今年9月にバリ島へ行ってきたのですが、なんだかその時見た光景を彷彿させるこの緑の多さ。
前後に自分たち以外の人が歩いていないということもあり、静寂な空気が感じられます。
ただ御覧の通り街頭などもないのでね、基本的には明るいうちに歩くのが無難でしょう。

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整備されてないわけでもなく、でも整備されすぎでもないちょうどいいこの感じ。
アップダウンがほとんどないのでゆっくりのんびり、森林浴しながら歩けるのが嬉しい。

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すると途中から水の音が聞こえてきました。
こういう水が流れる音や、樹が揺れる音、忙しい生活をしてると余計に心に染み入ります。
CDで部屋で聴いていても癒されますが、こうやって自然の中で直接聴くのには適いません。

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すると噂に聞いていた滝発見。
まぁ、滝と表現するほどの規模ではありませんが、香港でこういう景色に遭遇するとテンションも上がると言うもの。
しかもこれがバスを降りて数十分歩いた場所にあるんですもの、日本じゃなかなかない条件です。

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やはり珍しいのか、通り過ぎる人のほとんどが撮影をしていたさきほどの滝。
私たちも数枚だけ撮って、次の行程へ進むこととしました。

香港のトレッキングコースにはこのような休憩用の椅子とテーブルが随所に設置されています。
このコースは簡単なので必要ありませんでしたが、暑い日などはこまめに休憩しての水分補給が大切。

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そして小さな橋を通り過ぎようとしたその時、面白い景色を発見しました。
先ほどの滝からずっと流れている小川に生い茂る緑、そしてその向こうに見えるマンション群。

なんだか面白そう、ちょっと降りて行けるところまで行ってみましょう。

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まるで都会の景色を覗き見しているかのようなこの構図。
ちなみに向こうに見えるのは將軍澳地区の寳琳に建つマンションです。

でもこんな風に自然と都会の景色が一緒に見える、これって狭い香港ならではの景色とも言えるかも。
それにしてもこの小川の突端はどんな感じなんでしょう。
でもその危険さはこの位置からでも容易に想像できますのでね、いい子にここからの撮影に止めておきましょう。

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先ほどの景色を見たせいか、若干ハイテンションになりながら進むプチハワイトレイル。
ほぼ最後のほうであろうという地点でこんな標識が。
私が来たのは右側にある井欄樹、もしこのまま終わりにしたい場合は左側の将軍澳村へ進みます。

ところがここで思い出しました。
たしかこの辺にもっと大きい滝があるという話を。

左の地名が違うということは知っていたので、差し引き方式で残りの方角へ進むことといたしましょう。

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近くに来ると突然たくさんの人の話し声が聞こえてきます。
それもそのはず、話に聞いていたその滝にはこんな風に見物の人で溢れかえっていたんですね。

中には自転車で来たツアーっぽい人たちも。
嬉しそうに自転車と一緒に撮っていますが、あそこまでわざわざ運んだということですよね。
お疲れ様です。

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その自転車ツアーの中の一員であるワンコ。
いいですね、こんな風に自分のご主人と自然の中を歩いたり走ったりできるって幸せ。
狭い空間で飼われていることが多いであろうここ香港、こういう子を見るとなんだか嬉しくなります。

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ちょうど生い茂る樹で見えないのが残念なのですが、滝はかなり上から落ちている様子。
あぁもうちょっと全体像を見てみたい。

でもちらちらと上のほうにいるであろう人影が。
付近の岩にも水しぶきがかかっているので若干滑りそうなのが心配ですが、ここまで来たら後も同じ。
とりあえずは出来るとこまでトライするべきというもの。

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我ながら猿のように簡単に到着しちゃいました。
先客は嬉しそうにお菓子を食べているメイドさん。
到着した嬉しさで手振ったら、Good!とお褒めのいいねをいただきました。

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マイナスイオンたっぷり。
ここでおにぎりのお弁当食べたら美味しいだろうなぁ。
こういう時におにぎりとかを食べたくなるのがやっぱり日本人。

次回はおにぎりと卵焼き準備してここで食べよう。
鶏唐揚げあったら尚嬉しい。
絶対リベンジするんだから。

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最初のスタート地点から寄り道せずにそのまま歩いたら30-40分というところでしょうか。
本当に山の中をお散歩、という感じでのんびり歩くことが出来るコースです。
ただ逆方向で進む場合は上り坂が多くなるのでご注意を。
山の上にある井欄樹から、地上の寳琳へ進んでいくという地形をお忘れなくね。

リトルハワイ~小夏威夷徑

なんでこんな名前がついているんだろう。
でもさっきの景色といい、この滝といい、その名前の響きといい、
なんだかとってもいい場所見つけたようなそんな気分になるものです。
子供の時でいえば自分の秘密基地みたいな、ってちっとも秘密じゃないんですけどね。






【好評受付中】鴛鴦茶會(水彩ワークショップ)

【香港~11月】10:30~12:30 
平日:3日(五)7日(二)21日(二)28日(二)
週末:12日(日)26日(日)

参加費:1回200HKD 2回390HKD 3回550HKD 4回700HKD
旅行中の方もご参加されていますよ!お待ちしております♪








by mangonaoko | 2017-11-03 21:32 | 香港だより