3年後に見る2014年の香港、2017年の香港~13+3 photo exhibition
2017年 11月 15日
自分自身が記録したことでも、そういう時は決まって毎回こう思うものです。
“そっかぁ。これもうそんな前のことなんだ”
それと同じように感じるのが3年前の2014年に起きた雨傘運動。
香港内だけでなく日本や世界でも知られている、歴史に残るような2014年の秋のこと。
先週から石硤尾にあるJCCACのギャラリーで開催されている写真展です。
13+3
このタイトル通りここで紹介するのは、16人の香港人。
今年の夏有罪判決を受け刑務所入りが決まった、雨傘運動などに参加していた16人です。
これもこの運動を思い出す、ひとつの象徴になっているような気がします。
見に来てくれる1人1人のメッセージもここの展示の一部分、
メッセージだけでなく写真でもイラストでも、どうぞ好きな場所に貼ってください。
というのも今回この展示のひとつの表現方法とのこと。
もちろんその下にはポストイットがたくさん貼られていました。
もちろん完全過去形にできるようなことではなく、今の今も現在進行形です。
ここで紹介されている16人は普通の香港人。
茶餐廳で普通にご飯を食べているような、普通の普通の香港人です。
展示内には彼らの日常風景の写真なども紹介されていました。
旅行時の楽しそうな写真
家族とご飯を食べる写真
本人は覚えていないような幼少時代の写真
ちょうど同じ時間帯に入ってきた女性は、ずっとずっと涙を流しながら写真を見ていました。
不公平な判決だと、香港中に衝撃が走った今年夏の判決。
それぞれの人の想いや考えは異なるでしょうけど、でも“悔しい”という気持ちを持つ人は多いでしょう。
どうにかしたい、でもどうしようもない、どうしていいかわからない。
そんなもどかしさ、そして悔しさ。
それはいたるところに貼られているメッセージからも感じることができました。
歴史はきっと公平(な判断)をしてくれるから
自分たちは真の香港人でいられる
でも2014年のあの時も2017年の今も、運動に参加する彼らの姿に心打たれます。
もし自分だったら、自分が香港で生まれた香港人だったら、
同じように立ち上がり声を上げることができるのだろうか。
もし自分だったら、はたしてそんな勇気があるのだろうか。
育った環境が違うからか
育った場所が持つ歴史が異なるからか
それともやはり個人の問題なのか
どんな場面でも一生懸命な姿には心打たれるもの
ましてあんな大きな波に対して必死に戦う姿なのだから。
ポストイットに残すメッセージ、
考えても考えても良い言葉が思い浮かぶ、結局月並みな一言を残してこの場を去りました。
自分が残した文字以上の重みを感じながら。
【13+3 展覽資訊】
展出日期:2017年11月8日至20日
地點:賽馬會創意藝術中心 L0 及 L1 藝廊
【好評受付中】鴛鴦茶會(水彩ワークショップ)
【香港~11月】10:30~12:30
平日:3日(五)7日(二)21日(二)28日(二)
週末:12日(日)26日(日)
【香港~12月】10:15~12:15 (15分早くなります)
平日:
5日(二)11日(一)19日(二)28日(四)
週末:2日(六)17日(日)30日(六)
参加費:1回200HKD 2回390HKD 3回550HKD 4回700HKD
旅行中の方もご参加されていますよ!お待ちしております♪
(お申込みお問合せは watercolor.yuanyang@gmail までどうぞ)
by mangonaoko
| 2017-11-15 09:46
| 香港だより