香港でも日本でも昭和の香りは同じです~黑地
2017年 11月 19日
日本人家庭でこの鍋がない家って稀だったんじゃないでしょうか。
ある程度の年齢の日本人であれば、少なくとも実家に、そして自分でも使ったことのある片手鍋。
おそらく家庭的な日本料理を作るのに適している日常使いの鍋、
今思えば日本の味噌汁も筑前煮やかぼちゃの煮つけなどの料理も、調理時間ってさほど長くないですものね。
そんないたって普通の、誰から特別な注目を浴びることがないような平凡な鍋も
こうやってここ香港で見かけると不思議なことに特別感が増すというもの。
日本の昭和な感じ、そしてなんともいえない懐かしいレトロな雰囲気。
と考えてもなかなか思い出せない、石硤尾JCCACの目と鼻の先。
雑貨
とシンプルに書かれているのに思わず目を奪われてしまいますが。
雑貨といってもお洒落雑貨というよりは懐かし雑貨というほうがピッタリかもしれません。
そして全面ガラス貼り、店内で何が売っているか入らなくて分かるこの店構え。
でも雑貨屋というよりは“よろずや”的な空気が満載ですよね。
それから珈琲器具や秤など、おそらくシルバーで統一されているであろう陳列。
決して特別な商品を売っているわけではないのですが、この並べ方、うんなかなか魅力的です。
ちょうど仕事途中で大きなボストンバックを提げていた自分、
こういうお店ではどこかに置いてからゆっくり眺めるのが得策というものです。
でないと、落っことしたり割ったりしちゃいますから。
なんとなく日本的なものもたくさん売られています。
そういえば久しく見ていなかったかもしれません。
香港を知らない人にこれで出したら不評かもしれませんよね。
だってどう頑張って優雅に飲もうとしても、かならずこぼれる厚めの設計ですもの。
いずれにしてもカタカナや英語じゃなく漢字表記が似合う老舗ブランドの駱駝牌。
でも買おうと思うとなかなか出会うのが難しかったりするんですよ。
思いのほか地味な団地の中の商店などで売ってることが多い上に、たいてい扱うのは一部の商品。
自分の好きなタイプと色にすぐたどりつくのがなかなか大変なのです。
中には“なんでこんなものまで?”という、ツボを押さえた小さな物も。
どれもがオブジェ的なものでなく日常使いの品なんですけどね、
なんとなく宝探しで何かを見つけた感がして面白いのです。
日本的に古い言い方だと魔法瓶でしょうけど、よくよく考えると可愛いネーミングかも。
時間を置いても冷めない、まるで魔法のような瓶。だから魔法瓶。
そして2色どちらにしようか迷ったあげくのこちらのグレー、お値段185ドル。
支払おうとしたら財布の中に300ドルしかなくて若干焦りましたが、
温かいお茶が美味しく感じるこれからの季節、自宅でのお供に最適なのです。
石硤尾 黑地
ネーミングも品揃えもいたってシンプル。
でも香港でも日本でもちょっと懐かしい、昭和の香りって同じなものなんですね。
石硤尾 黑地
石硤尾偉智街38號福田大廈地舖19-20
12-19時(月曜定休)
【好評受付中】鴛鴦茶會(水彩ワークショップ)
【香港~11月】10:30~12:30
平日:3日(五)7日(二)21日(二)28日(二)
週末:12日(日)26日(日)
【香港~12月】10:15~12:15 (15分早くなります)
平日:
5日(二)11日(一)19日(二)28日(四)
週末:2日(六)17日(日)30日(六)
参加費:1回200HKD 2回390HKD 3回550HKD 4回700HKD
旅行中の方もご参加されていますよ!お待ちしております♪
(お申込みお問合せは watercolor.yuanyang@gmail までどうぞ)
by mangonaoko
| 2017-11-19 18:01
| 香港だより