トラムに揺られて東から西へ
2018年 01月 17日
個人的にこの呼び名が好きな香港トラム。
漢字で書くと以外にも香港電車だったりするんですよね。
まったく香港を知らない人が見たら山手線のようなそういう電車を想像するのでしょうか。
このトラム、香港島(のトラムレーン近く)に住んでるとかでない限り、
生活の中で乗る回数って実はそれほど多くありません。
たとえ香港島で勤めていても、急いている時には決して選ばないトラム。
私のように時々香港島に行く身でも、よほど時間か気分に余裕がある時か
あるいは日本からの友人を連れて、という条件でもない限りなかなか乗ることがないのです。
トラムの西側の終着地点。
グルリと円を描くあの風景が有名な場所ですよね。
トラムの終着駅と地下鉄の駅が隣り合わせという条件の割りにはローカル度が高い場所。
駅付近には昔ながらの露店街市や古いお店がいくつもありますよね。
そのトラムの終着駅で出会った1匹のワンコ。
誰かが置いていったのか、ここの関係者の人がわざと置いているのか。
なんとなくこの子の定位置のごとく、安定しているように見えるのだからおかしなもの。
秋と冬だけ見られるこの景色。
左側はまだ干したばかりの新鮮な皮、でも右側の奥のほうはもう時間が経った皮が干されていました。
今では有名すぎるほどのスポットになった怪獸打廈。
といってもこれは俗称であり、本来は福昌樓 、益昌樓、益發樓、 海山樓 、 海景樓の5つの建物から成り立っています。
外国人観光客だけでなく香港人も撮影に訪れるのですが、反面ここの存在すら知らない香港人もいるんですよ。
でもよく考えたら東京に住んでる日本人だって東京の全てを知りはしませんものね。
トラムが通ることで有名な北角春秧街。
街市に立ってトラムを撮るか、トラムに乗り込んで街市を撮るか。
どちらがお好みです?
どこでもあるようでない糖水店。
何時間もかけてコトコト煮る、ほっこり優しい味のする香港伝統スイーツです。
時に日本と同じように冷え込む冬は、ピリリとするこの生姜の味が恋しくなったりします。
同じく北角の油街實現。
最近はまわりのマンション建築が激しく、なんだかビルの狭間にひっそりとあるような感じになってしまいました。
中環の都爹利街:Duddell Street
現役でこの場所を灯し続けるガス灯と、150年の歴史があるこの階段。
150年前この階段の上から眺めて見える景色って一体どんなだったんでしょう。
ビクトリア湾も少しは見えたりしたのかな。
先日ある香港人からこんな質問を受けました。
日本人にとっての香港らしさって何ですか?
日本人とひと括りに言ってもそれぞれですものね。
旅行か住んでるか、住んでいてもどんな環境かによっても見えるものは異なるものですから。
でもその一つに入るのはやはりイギリス時代の名残でしょうか。
ヨーロッパだけどでもそこにアジアが交わっているから面白い。
それは歴史的にも地理的にもずっと外国と交わらない、日本から見たら何より特別なのかも。
先ほどの怪獸打廈と同じく、撮影スポットのひとつ。
新しく出来たというわけではないのに、ここ最近の注目度はすごいものです。
通りすがりに寄ったらあまりの人の多さに腰抜かしそうになりました。
単純にここを通ろうとしていた香港おじさんが舌打ちしてましたけどね。
暖かい香港の樹は生命力が強く、ダイナミック。
地面にも壁にも根を張ってその存在を主張する樹、香港の至るところで目にします。
堅尼地城のこの樹もまさにそう。
いったいどれだけの時間をここでこうやって過ごしているのでしょう。
“便利でお洒落になっちゃってよ”
なんて言ってそう。
香港公屋(団地)好きとしては、描いてみたい場所のひとつ。
地形的になかなかいい構図の写真が撮れないのが難しいところなのです。
香港らしさ
摩天楼にトラムにスターフェリー、
西洋と東洋が織りなすハーモニー的な空気、
混沌とした日本にはない雰囲気
って言葉では表現できるけど、自分自身にとって一番の“これ”って何だろう。
それって実は“日本らしさ”を聞かれるのに等しいくらい難しいのかもしれません。
もしかしたらここを離れた日に初めて分かるのかな。
失ったら見えるもの、って失う前にはなかなか見えないものだから。
【好評受付中】鴛鴦茶會(水彩ワークショップ)
【香港~1月】10:15~12:15
平日:4日(四)9日(二)15日(一)23日(二)
週末:7日(日)20日(六)27日(六)
参加費:1回200HKD 2回390HKD 3回550HKD 4回700HKD
旅行中の方もご参加されていますよ!お待ちしております♪
(お申込みお問合せは watercolor.yuanyang@gmail までどうぞ)
鴛鴦茶會~水彩Workshop~vol 14 @東京
2月10日(土)12:00~15:00 満席
2月11日(日)11:00~14:00 残りわずか
2月12日(祝)12:00~15:00 受付中
会場:東京恵比寿
会費:4800円(各日)※ワンドリンク、題材、水彩用紙、水彩絵の具(共有)、お土産(2018年揮春、エトセトラエトセトラ)付
水筆、パレットお持ちでない場合は別途800円で準備します。
☆お申込み方法☆
お名前、ご希望日、筆パレット申し込みの有無、当日ご連絡可能な携帯番号をご記入の上、メールにてお願いします。
watercolor.yuanyang@gmail.com
by mangonaoko
| 2018-01-17 16:28
| 香港だより