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鴛鴦茶餐廳 いんよんちゃ~ちゃんてぃん

香港ときどき台湾、日本。猫と共に三都物語。


by mangonaoko
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1800マイル離れた場所で学生時代を振り返り~香港知專設計學院

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学生時代が一番いいのよ

って自分が学生の頃に目上の人から言われたことありませんか?
私も高校生や大学生時代に幾度となく耳にした記憶があります。
でも当時その良さを分かっているようでも、実感としてはなかったかもしれません。
社会人のほうがお金も自由もあるように見えることもあったし、
成人していてもまだまだ大人ではない位置にもどかしさを覚えることもあったし。

でもきっと私だけでなく誰もが数年後に心から感じるんでしょう。

学生時代がよかったなぁ・・・と。

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私自身大学時代を振り返ると、バイトと稽古のふたつで埋まった日々が思い出されます。
今思えばなんで世界各国を旅するとかしなかったんだろう、とそんな風に思うこともありますが、
当時の興味がそこになかったのだから仕方ありません。
芸術系の大学だったこともあり、4年生まで比較的学校にいる時間が長い。
講義よりも実技が多いので1コマの時間も長いし、卒論でなく卒演なのでその準備もひときわ長い。
でも学校だけの勉強じゃ足りないから、時間があけばあちこちのレッスンに通う、
でもレッスンにはお金が必要だから、それ以外の時間は全てバイトに充当する。

もちろん学生なのでそれなりに自由な時間もあったのでしょうけど、
なんか実家には寝るために帰るだけ、常に時間とお金が足りなかったのが自分の学生時代なのです。

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それでもあの頃が輝かしくて懐かしく思うのはどうしてでしょう。
誰でもそうなんでしょうけど、きっとそれは自由だからなんでしょうか。
自由って24時間の生活の時間じゃなくて、未来に対する“未知の時間”が、かな。

でも逆に言えばそれは振り返るからそう思えるのかも。
当時は不安定だし、不安だし、自分にとって何がいいかもわからないし。
仕事に就いてオンとオフを楽しむ社会人のほうが輝いてみえることだってあったはず。
なんだか自分の何かをきちんと見つけて進んでいるようにさえ見える、
まぁいつの頃も“隣の芝生は・・・”なのかもしれませんけどね。

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九龍の東エリア調景嶺にある専門学校、香港知專設計學院。
長い長いエスカレーターが目立つ調景嶺駅前にあるデザイン専門学校です。

狭いということもあるのでしょうけど、香港には日本のような専門大学が多くありません。
音大や芸大もありませんし、獣医になりたい人も台湾やオーストラリアへ行くような感じなのです。
こちらも位置としては専門学校ではありますが、建物を見る限りまるで大学のよう。

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その学校で働く人から連絡があったのは今年に入ってすぐの頃でしょうか。
正確に言うと友人を介して、なのですがその内容はバナーの製作を手伝ってほしいということ。

彼女曰くここ2-3年、春の時期に合わせてバナー製作をしているのだとか。
以前のものを見せていただいたのですが、その全てが学生を励まし応援するような内容です。

実は香港は学生の自殺が少なくありません。
彼女から最初に連絡があった時も、まずはその話題から始まりました。
このデザイン学校も以前は3年課程だったのが、政府の方針で2年に短縮になったとか。
かといって勉強する内容も2/3になるかといえばそうではなく、
基本的には以前と変わらぬ内容を終えなければ卒業できない・・・という状況になっているそうです。

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まして学ぶ内容がデザイン。
創作というのはどの分野もプレッシャーが大きい、産むも産まぬも自分次第、
時間があればできるものでもないし、努力と成功がイコールで結ばれるものでもない。

彼女はその学生をサポートしたりする立場ですが、学生の数が多すぎる上、
他人の助けを必要としないと考える若い人も多いのだそうです。
人に弱音を吐いたら負け、みたいに考えてしまう人こそ助けが必要なのかもしれませんが。

なので直接話すことができなくても、そんな学生たちの目に触れるものを置きたい。
ということで毎年1枚のバナーがこの学校構内に掲げられるようになったんですって。

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香港と日本と場所が違っても、多少時代が違っても、学生はそんなに変わらないはず。
デザイン学校に掲げるということで私自身にも若干プレッシャーがありましたが、
とりあえず難しく考えず、楽しく明るいというテーマで描くことにしました。

デザインは春夏秋冬。
一応香港の行事にならって季節を楽しむニャンコと、その季節ごとの花火を配しました。
花火は夏のものだけど、でもどの季節だってきっとあげられるはず。
かならず顔を上げて上を見つめて、明るい気持ちで期待いっぱいに眺める花火。
そして花火ってどんな場所でも見ている時に楽しい気持ちになりますでしょ。

そしてそういう花火は空の上だけでなく、自分自身の中にだって楽しく上げれるはず。
小さくても大きくても、それで自分が楽しくなれることこそ大事なのだから。

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私自身も学生時代に自分があげたいと思った花火と、今見てる花火は全く異なるもの。
もし学生時代に今の自分を見たら、当時の夢を果たせていないとがっかりするかもしれません。
でもあの時の努力と花火を見つめた自分がいたからこそ、今の自分がいるのだとそう思っています。

なんて話を今の学生さんにしてもピンとこないかもしれないけど、
でもそれって“学生時代が一番いいのよ”って言われたいたのと似ているのかも。

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ちょうど学内のイベントがある日に訪れた4月のデザイン学校。
マーケットのように販売をするブースや、演奏などをしている教室、
なんとなく学生の頃の文化祭を彷彿とさせる、キラキラした雰囲気満載でした。

いいな、学生時代

なんて安易に思ってしまうような、明るい構内。
彼女の言うような状況は傍からでは分からないけれど、学生さん見るとなんだか力が湧いてくるものです。

大丈夫、大丈夫。今を頑張ってれば、未来の自分はきっと笑うから。

学生さんに言ってるような、自分自身に言い聞かせてるような。
外にでたら調景嶺の街は30度の真夏日。
日本の学校は全てがスターとしたばかりの4月だけど、香港はこれからがラストスパートなのです。





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(満席の日もあります、詳しくは上記リンクをご覧ください)

【香港~5月】10:30~12:30 
平日(佐敦) 4日(四)9日(二)15日(一)23日(二)
週末尖沙咀:6日(六)14日(日)21日(日)

参加費:1回200HKD 2回390HKD 3回550HKD 4回700HKD
旅行中の方もご参加されていますよ!お待ちしております♪













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by mangonaoko | 2017-04-24 09:40 | 香港だより | Comments(0)