中環の路地裏で出会う台湾の香り~微熱山丘
2017年 05月 11日
日本のものも種類は限られるものの、“こんなものまであるの?”と驚く品さえ売られていたりします。
現在のレートで換算すると尻込みするような値段のことも多いのですが、まぁこれは仕方ありません。
そして、同じように香港で手に入る台湾の品々。
ところが台湾での物価を考えると、香港で売られる値段は日本のもの以上に高いのです。
ここ数年でしょうか、香港で台湾のものは一種のブランド化のような傾向。
たしかに品質もよく、独自のデザインなども多いので人気が出るのも当然なのですが、
頭の中でチャカチャカと計算すると“ちょっと考えよう”となってしまう、小さな自分だったりします。
微熱山丘
今でこそ同じような形に同じようなパッケージの商品がゴロゴロするようになりましたが、
パイナップルの果実をたっぷり使うスタイルの土鳳梨酥の草分け的な存在がここ。
その店が香港に出来たと耳にしたのは、もう1-2年前のことのような気がします。
行ったことがないのですが、東京青山にも支店がありますよね。
最初は台湾の南投と、台北の松山空港近くの不便な場所にしかなかった支店。
最初に訪れた時は地下鉄駅からも近くなく、相当な距離を歩いた記憶があります。
まぁ旅先ではこういうそぞろ歩きも楽しさのひとつでもありますけどね。
香港店は中環の半山。
贊善里という、本当に小さな路地の一角に位置します。
そして台湾と同じように、空間を贅沢に使うゆったりとした設計がここでも登場です。
多少高くても今回は買う気満々でやってきたのですが
“まずは座って鳳梨酥楽しんでください”
という店員さんのお言葉通り、この大きなテーブルに腰掛けることにしました。
切り分けてつまようじでお試しを、というのとはもうレベルが違いますって。
何か特別な違いがあるのかと尋ねると、そもそもパイナップルは夏が旬。
その時期に収穫された果実のみを使ったのが、この限定バージョンなんですって。
しかも香港と東京のみの販売、地元台湾にないというのも珍しい。
夏顔
同じ漢字でもなんとなく日本の雰囲気を感じさせるような・・・。
朝顔と混同してるだけかな。
香港のしかも中環、しかも連休の真昼間。
どこのカフェに行ったってこんな優雅な空間手に入らないかもしれません。
しかも“お茶まだ飲みます?”とお代わりまでいただいちゃいました。
買う気満々なんだけど、そうじゃなくてもこれでハイさようなら って普通は出来ないでしょう。
遠くから見るとより分かりやすいですが、これ1つの景色を何枚に分けて描いてるんですね。
しかも7年という長い時間をかけて描いたのだとか。
昔の景色かなと思ったら、台湾北部の海岸通りの景色だそうです。
近くに行って見るとところどころに小さな人間も描かれているんですよ。
台湾と同じかも・・・と最後に行ったトイレも期待を裏切りません。
場所が場所なのでカメラ持参しませんでしたが、設計にこだわったのが分かるトイレ。
さりげなく置かれているハンドソープだって台湾ブランドの阿原肥皂です。
短いのにゆるやかな坂になっているのが更に趣があるように感じるのかも。
長くない時間とはいえ優雅な時間を過ごしたからでしょうか。
そういう後はものの感じ方もゆっくりなるのだから不思議なものです。
ということは逆に忙しい毎日を過ごしてると、感じ方も乾いてしまうということ。
それでなくてもスピードが速く競争の激しい街、香港。
自分は大丈夫と思っても、こういうの気をつけないといけないかもしれません。
高いだろうと、台湾で買えばいいだろうと安易に足を運ばなかった自分だけど、
まさかこんな風に現地と同じようなゆったりした時間を過ごせるとは意外中の意外。
何でも決めつけるって良くないよね、
と気分も良いので階段で購入記念撮影なんかしてしまいました。
ちょっと疲れた自分の心にたっぷりの水が注がれたような、贊善里ティータイム。
そして初めてじゃないのになんだかとっても良いお土産を手にしたようなこの満足感。
ちょっとだけ違う場所に行ったようなこの感じ、うん、悪くない。
癒されたくなったらまた叩こう、小さな小さな自分の任意門をね(どこでもドア)。
微熱山丘 中環店
中環贊善里8號地鋪
(満席の日もあります、詳しくは上記リンクをご覧ください)
【香港~5月】10:30~12:30
平日(佐敦): 4日(四)9日(二)15日(一)23日(二)
週末(尖沙咀):6日(六)14日(日)21日(日)
参加費:1回200HKD 2回390HKD 3回550HKD 4回700HKD
旅行中の方もご参加されていますよ!お待ちしております♪
by mangonaoko
| 2017-05-11 10:24
| 香港だより