水上で暮らす人々・・・・蛋家と避風塘
2011年 05月 01日
旧正月の花火大会のときなど、ここぞとばかりに個人の船がビクトリア湾を埋め尽くします。
個人の船で花火鑑賞
一般庶民にはなかなか機会のない贅沢なひととき
昔の香港では実際にいたという、船の上で生活する人々
今では数少なくなっているけれど、香港仔や西貢などに見られるでしょうか。
この船の上で生活する人々を、「蛋家」と言っていたと言います。
蛋家の人たちは自分のことを「水上人」と呼んでいたみたいですけどね
たしかに後者の方がより分かりやすいかも。
銅鑼湾などに数多く集まる、避風塘の名のつく海鮮レストラン
蟹のガーリック炒めなど、香港を代表するような料理がたくさんあります。
この「避風塘」
もともとは台風の多い香港で、この蛋家の人々が台風の被害から逃れる、いわゆる避難場所
銅鑼湾や油麻地に政府が設置したのは、今から100年ほど前の話。
防波堤で囲まれたその場所には彼らの船がたくさん集まっていたそうで
海鮮料理が得意な彼らの作る、その船上での料理がやがて「避風塘」と名が付くようになったとか。
高度成長期の70年代に、当時イギリス政府の役人が
この蛋家が陸上で生活できるよう公共団地を次々に建設し、その数は下降をたどりました。
21世紀の現代
陸上生活という言葉ですらなんだか違和感を覚えるのですから
船の上での生活なんて、想像できるようなできないような・・・・・・。
まして台風の被害の大きい香港で、どれだけの危険と隣あわせだったのでしょう。
蛋家
もともとは「蜑」という字が使われていたとか。たしかに調べていてもこの字が出てきます。
人とは認めない・・「虫」という字を使ったのは差別的要素があったという説もあるそうです。
港を埋め尽くす船・船・船
100年前はもっともっと生活感溢れていたであろうこの景色
これもまた香港ならではの景色なのは、すべてがクルーズ船ではないからでしょうか。
そのアクセントともなる赤や緑の船・・・・・それが香港なのだけど。
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by mangonaoko
| 2011-05-01 22:53
| 香港文化