2030年へ向けて羽ばたく空の玄関~香港国際空港
2011年 07月 03日
世界的にも優秀な空港として評価されている 香港国際空港
香港だけでなくマカオや珠海・深圳などの中国への窓口としても利用されるため
その需要は年々増加傾向にあります。
香港へ降り立つ直前・・・・窓の下に香港島やビクトリア湾の景色が見えますよね。
飛行機は南側から空港のある大嶼山(ランタオ島)へと着陸するため
お天気がいい日には直前に空の上からの絶景も楽しめる・・というわけなのです。
空港の要は何といっても滑走路
この運用の仕方で規模が変わりますが、かといってむやみに過密運用できないのが現実。
国際規定では、離着陸時には安全のため一定距離を保つようにされていますので
飛行機が飛び立った90秒~2分後にやっと次の飛行機が離陸できるという具合。
現在香港の空港には、2本の滑走路がありますが、1時間に68回離着陸が最大とのこと。
この数字・・・・飽和状態になるまでそう時間がかからないというのです。
2本の滑走路を同時に使うのが一番効率がいいとのことですが
ここに関わるのが空港をとりまく環境・・・つまり地形の問題です。
ご存知の通り、大嶼山の北側に位置する空港
南側には 鳳凰山・大東山・老虎頭山・・・・そして新界側には大帽山・・・と山が連なります。
そのため一定方向にしか離着陸ができないため
現在は北側が着陸、南側が離陸・・・・というように運用されているようです。
世界的な空港へと発展するために最近計画発表されたのが
「香港國際機場 2030計劃大網」
空港側に試算では、2030年の時点で
空港利用者数 9700万人
貨物量 890万トン
万の単位を示されても一般人にはピンとこない数字ですが
今の空港のままでは対応できない数字なのです。
そこで提案されたのが今の2本の滑走路をそのまま維持使用し
加えて40機の飛行機が停まれるゲートを増設するという案。
ちょうど今の「Y」の形のターミナルの先に出来るという・・そんなイメージですね。
リニアモーターカーで第1ターミナルと連結、このターミナルも増設して
駐車場も更に2800台停まれるよう広げるという案。
ただし・・・・・・この計画でカバーできる数字は2020年頃までというのです。
そこで次に出されているのが・・・・3本目の滑走路の建設。
でもさてさて・・・ではどこにその滑走路を作りましょうか。
15もの案が出された中で決定されたのが、空港の北側を更に埋め立てて
今の滑走路と平行して新設されるというのです。
ちょうどこの写真の左上方向ですね。
もちろんその新滑走路の近くにはゲートも増設
将来的には今の第2ターミナルも拡大し、その新ゲートと連結させるとか。
空港内のリニアモータカーで旅客や荷物をスムーズに移動できるようにして
空港の規模を拡大するという大規模な計画というわけです。
3本の滑走路が出来た場合
新設の北側は 到着のみで毎時33本
中間になるのは 離陸のみで毎時35本
南側は離着陸どちらも可能で 毎時34本
これで1時間に102本の飛行機が、この香港で離着陸できるということになるのです。
2010年の試算で・・・・・その計画に必要とされる額 862億。
もちろん単価は・・・香港ドルです。
空港は旅をする人だけでなく、貿易そして経済の発展の玄関にもなる大事な場所。
今の時点でも大きくて探検しきれない香港国際空港
そんなに大きくなった日には 「1日香港空港探検ツアー」なんて出来ないかしら。
セキュリティの問題で逆立ちしたって無理なお話でしょうけど・・・・・・。
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香港情報担当しています(6/20更新 NEW)
by mangonaoko
| 2011-07-03 07:28
| 香港だより