香港薬膳デビューは亀ゼリーから~清熱解毒
2011年 09月 02日
亀ゼリー
今でこそ耳も慣れたものの、最初に聞いたときは驚いたような気がします。
亀のゼリーですか?
すっぽんですら食す機会のない環境で育った私には、亀とゼリーなんてありえないコラボレーション
漢方が日常的に取り入れられている香港では
街でこの亀ゼリーと涼茶を売るスタンドは、実に当たり前のように存在するのです。
風邪気味だと感じたら、ちょっと立ち寄ってひとのみ感冒茶とか
体に熱が溜まってきたと感じたら、積極的に食べる亀ゼリーとか
自分の体は自分が一番分かるもの、日常の中で健康と向き合い自分で守るのが普通なのでしょう。
亀ゼリーは通常300mlほどの量が一般的
お店によって売り方はさまざまですが、ワンサイズっていうお店も多いのです。
なぜならば・・・・一定量を食べないと意味がないから。
その目安がこの300mlなんだそうです。
器たっぷりに注がれている黒い亀ゼリー
普通の果物のゼリーより固めで重量感があるので、この量を食べきるのにはけっこう大変
「デザートは別腹」というには甘くないし、量も多すぎるので食べるからには逆算が必要でしょうか。
そうそう、食事中についうっかり口の中や唇を噛んじゃうことってないですか?
本当に“うっかり”噛んじゃう痛いその瞬間、かならずこう言われるのです。
“火氣大”
熱が体に篭ってる、だから口の中を噛んでしまうのだそうです。
こういう状態のときは、他に吹き出物や口内炎が出ると考えてるとか・・・・個人差がありますけどね。
後は息も熱くなるんですって・・・・・自分ではそういう意識あまりないのだけど。
こういうときにこそ、この亀ゼリーは効果があるのです。
中国語では龜苓膏
龜はその字のとおり、亀板・・・亀の腹甲
苓は土茯苓(どぶくりょう)という漢方の草を指します
どちらも効能として挙げられるのが解毒
1回食べただけでは効果は期待できませんので、最低でも週2回は食べないとダメだとか。
毎日食べても体に悪くはない・・・とも言われていますが
通常だと1個50ドル前後する龜苓膏
健康のためとはいえ、毎日食事以外に50ドルって違う意味でも大変かも・・・・・・・
最高の円高の今でも500円、一昔前なら750円
毎日この値段のデザート食べるって考えたら・・・・“週2回でいいかな”なんて考えちゃいますよね。
温かいのも冷たいのも楽しめる龜苓膏
苦いというほどでもないけれど、慣れなかったらテーブルの上のシロップかけて召し上がれ。
1回じゃ効能は得られないけれど、香港薬膳デビューにこの亀ゼリーは最適なのです。
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看板娘ルノー(養亀場なんていうのもあるんですって)
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by mangonaoko
| 2011-09-02 06:39
| 香港文化