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鴛鴦茶餐廳 いんよんちゃ~ちゃんてぃん

香港ときどき台湾、日本。猫と共に三都物語。


by mangonaoko

香港の理髪師は上海から~美容院と理髪店

毎週末はエステでマッサージ

そんな贅沢はしたことがないけれど
2-3ヶ月に1回いく美容院は、私にとって癒しのエステでした。
髪型が変わるのはもちろん、大きい鏡の前で整えてもらったり
人にシャンプーをしてもらうことだけでも、気持ちのいい至福のひとときですもの。
今は髪が長くなったこともあり頻度は減りましたが、それでも10年以上付き合いのある美容師さん
どこへ行っても通い続けようと決めた、私の師傅なのです。

香港の美容院や理髪店
綺麗なビルの中でカリスマ美容師がいる高級な店から
「パーマネント」なんて言葉が似合いそうな、一昔前のお店まで色々
近所の美容院なんて、前を通るとパーマ液の匂いプンプン
同じ匂いでもどことなく昔な感じがするのは、椅子とかポスターがどことなく古いからかしら

香港の理髪師は上海から~美容院と理髪店_a0132659_6452967.jpg


香港には上海から渡ってきた文化がたくさんあります。
チャイナドレスや麻雀も実は上海から・・・そして男性の身だしなみとして必要な“理髪店”もです。

理髪店・・って言葉自体がなんだかレトロな雰囲気がしますけど
50-60年代の香港には“上海理髪店”と看板を掲げる店が多かったといいます。
看板に“上海”って2文字が加わるだけで、値段もイメージもアップだったとか。
女性と違って、髪を切ってもらう他に髭を剃ってもらうサービスも当時は斬新だったのかしら。

あるお店の当時の理髪代は1,8ドル
まぁ安いと思いきや、ワンタン麺が小さいサイズで0,3ドルというのですから・・・
今でこそ古めかしいと思う椅子も、当時はそれが売りだったりしたそうです。
マッサージ機能がついてたり、椅子が上下に動くことだって画期的
日本からの輸入で1台3000ドルしたと、お店のご主人が話していたのが印象的でした。
もちろん1台というわけはいきませんから、8台購入とか。
またお家のお話になってしまいますが・・・・その当時は家が1-2軒ほど買える値段だったんですって。



パーマをかけるときにかぶるあの(バケツのような)機械、あれもアメリカから輸入したりしていたそうです。

香港の理髪師は上海から~美容院と理髪店_a0132659_6143296.jpg


髭剃りもシャンプーもあり、輸入物の革張りの椅子があり
当時当たり前に休んでいた昼休みも、休まずに営業していた“上海理髪店”
半世紀前は斬新だったその理髪店も、今見ると余分なものがないスッキリした佇まいに感じます。

最近は若い人はもう足を運ばないという“上海理髪店”
東京だってお洒落な美容院から、1000円均一のお手頃なお店が増えていますものね。
サービスも多様化し、選択肢も多くなった現代、これも仕方がないことなのでしょうか。

香港の理髪師は上海から~美容院と理髪店_a0132659_6143359.jpg


香港の街を歩いていて、くるくる回るものが見えたら近づいてみてください
もしかしたらそこの看板には“上海”の文字が描かれているかもしれません。
歴史とともに歩んできたその理髪店には、その年月が笑顔の皺となる理髪師がいるはず

“数十年したらきっとなくなってしまうよ”

店主のその言葉通り、数十年後には歴史博物館の展示のみになってしまうのかしら。
美容師さんでなく・・・理髪師さん
白髪まじりのおじさんおじいさんが多い香港の理髪師
ピシッと来た白衣のような洋服姿に、この仕事に対する誇りも感じられるような気がします。
髪を切りながらさまざまな話題が繰り広げられていたことでしょう。
そしてセビリアの理髪師のように、恋の仲介から身の上話の相談まで引き受けていたのかもしれません。

香港に今も残る半世紀前からの上海理髪店
鏡越しに見えるのは理髪師さんだけでなく、あの頃の賑やかな店内の様子かもしれませんよね。


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by mangonaoko | 2011-09-08 06:46 | 香港文化