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鴛鴦茶餐廳 いんよんちゃ~ちゃんてぃん

香港ときどき台湾、日本。猫と共に三都物語。


by mangonaoko
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猫と風車が溢れる小さな街~愛情いっぱい猫いっぱい

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台北から電車に乗って1時間ほど、「侯硐」という小さな町があります。
基隆河と山にかこまれた自然溢れるこの場所は、昔むかしは炭鉱の町として栄えていましたが
産業が廃れた後は高齢化が進む、人口200人ほどの静かな場所となりました。

歳をとったおじいさんおばあさんの多い町
残ったご飯やおかずを、家の近くに住む猫に与えていました。
路地と階段だけの小さな街、車が通行することもできない静かな場所・・・・
その環境は猫にとって楽園となり、数匹だった猫は増え続け、いつしかこう呼ばれるようになったそうです。

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「猫村」

今では週末になると猫好きな人がカメラを持ってたくさんここを訪れるといいます。
でもテーマパークのように何かあるわけでない、あくまでも住宅地に猫がいるだけの自然な場所。

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昨今注目を集めているこの場所、猫がたくさんいるだけに問題も多発しているとか。
それは・・・・ここに猫を捨てていく人が増えているということ。
忘れてはいけないのは、ここは住民の優しい気持ちとボランティアの協力で成り立っているということ。
エサを与え、予防接種をし、子供が生まれないように避妊・去勢手術をする・・・・
観光客が来ても収入がない街、費用はすべて住民とボランティアの好意でまかなっているのです。

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宮城県石巻市の田代島を彷彿とさせるこの小さな町
猫カフェに行くのとは違う気持ちで、1度訪れてみたいと以前から思っていました。
台北では雨が降っていなかったけれど、さすが年間通して雨の多いこの地域・・・・・小雨が降っていました。

雨が降っているのに人がくると出迎えてくれる・・・・最初の猫はタマに似た白黒の子。
この子「小乖」って名前なんですって。
「乖」とは「いい子」って意味、子供や動物などの小さいものに対してよく使う言葉です。

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猫屋

パッと見ると犬小屋のようですが・・・至るところに設置されていました。
4軒並んで・・・・小さな住宅街ってところでしょうか。
雨の日は猫はよく眠りますものね・・・・中でぐっすりお休み中かしら。

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猫がいると知ってくるのですから・・・あらかじめ台北で買い求めていた猫の缶詰。
匂いを嗅ぎつけてどんどん猫が出てきます。
傘をさしながらカメラ持ちながら・・・ちょっと不便だけどエサをあげていたら声をかけられました。

“まぁ缶詰ね~優しいのね。どちらから来たの?”

台北から恋人と車で来たという女性、彼が何度もここを訪れているけど彼女は初めてとか。
“バイクで来たの?”
私も台北から・・・と答えたら即座にこう聞かれました・・・さすがバイクの国:台湾。

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「人間の食べ物は与えないでね」

ところどころに立てられているこれらの看板・・・これもボランティアの人が作っているそうです。
ちなみに猫のえさをあげるのはOKです。
ただ・・・・ちゃんとお皿に入れて、ゴミは持ち帰るのがお約束です。

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もちろん禁煙ですよ。

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実家の両親は家に猫が4匹
そして毎日外の猫数十匹にえさをあげています。
ノラ猫の面倒を見るのは賛否両論なのは承知の上、でも活きているものを放っておけない・・
でもただ可愛いだけではダメなのも事実。
事故に遭った子、病気の子・・・・近所の人と協力して病院に連れていったり、生まれた子の里親探し。
これ以上増えないのが猫のため、でも手術をしたくてもなかなか捕獲できないのが現実だそうです。

あら・・・この子は首輪してますね。この子もちゃんとお名前ついてるのかしら。

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風車が似合う町

雨が降っていても風がさほどではなかったせいか、回らずにその絵柄を見せてくれていました。
「小黒鼻」と名づけられた子の絵が描かれている風車
そういえば駅からここに向かう陸橋の中にもありましたっけね。

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足をちょっと引きずっていた猫・・・・
でもここでは迫害されることもない、エサを巡って争うこともない
体はちょっとだけ不自由だけど、ゆっくり歩いているのがこの場所でよかったね。

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訪れる前に、台湾のブログやネットでこの場所を出来るだけ調べてから向かいました。

この子は「黒鼻」という、8年前にこの場所に現れた男の子だそうです。
低い声で鳴き、ここを訪れる人をちゃんと歓迎して、人のひざの上で寝るのが大好きな子だったとか。
昨年6月に天国に旅立った後、この街の親善大使にしようということになり
侯硐の猫の四天王の1匹として、そして「永遠の駅長」として今もこうやって観光客を迎えてくれています。

何十人というボランティアの人がここを訪れて、猫の健康チェックをする様子
猫と人間が静かに暮らせるよう、さまざまな標識を手作りで用意している様子
避妊手術をするために捕獲して、病院に連れて行く様子
そして・・・・新北市動物防疫検疫所の協力あって先月から数量限定で配布することになった小冊子
中にはこの場所の紹介や、猫村で守るべき小さなルール、この村に住む猫の紹介が書かれています。



今回は観光客の1人として缶詰めをあげることしか出来なかった自分
何か出来ることはないだろうか・・・・考えてもすぐ思いつくことはできないのだけど
念願叶ってここを訪れることが出来たことを、心からよかったとそう感じました。
売り上げが寄付になるかもと・・・駅のお土産屋さんで買い求めた猫グッズ
そのお店の前には、誰かが猫にあげたのでしょう。
カメラの蓋の上に置かれた猫のえさがありました・・・容器がないから自分のカメラの蓋あげたんですね。

電車の時間まで座って待っていた改札付近でも、猫がきちんとお見送りです。
小雨の降る町・・・聞こえるのは雨の音と猫の鳴き声、見えるのはボランティア手作りの様々な看板
誰も喋らないのにこんなに静かな場所なのに、猫は何も語りかけはしないのに
なんだかたくさんのことをここで学んだ気がしてならない、そんな2時間ほどの滞在。
出発前にお土産屋さんで買った、駅に立っているこの「黒鼻」の貯金箱を抱きしめて、
私はこの侯硐という場所を後にしたのでした・・・・。



貯金箱・・・・いっぱいになったらまた来るね。


台北より東部幹線にて侯硐車站下車(台北より約1時間)

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by mangonaoko | 2011-11-21 06:44 | 旅行