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鴛鴦茶餐廳 いんよんちゃ~ちゃんてぃん

香港ときどき台湾、日本。猫と共に三都物語。


by mangonaoko
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85階の上空レストランで最後の晩餐~欣葉101食藝軒

10年前の自分だったら、こうは考えないだろう
10年前の自分は、きっとこんな風に行動しないだろう・・・・

そう感じることが最近多くなってきた気がします。
ただ単純に年齢を重ねてたせいか、それなりに経験を積んできたせいか
それとも気持ちに余裕がでてきたせいか・・・・でもきっとそんな今の自分を10年後にはまた笑うのかも。

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台北のランドマークタワー101
足繁く台湾に通う頃は建設中、私も主人も訪れたことはない台北のシンボル的存在
竹の子をモチーフにした高い高いタワーの85階に、台湾料理の老舗レストランが君臨しています。

欣葉101食藝軒

市内にある同じレストランよりも、立地も内装もお値段もその高度の分だけちょっとお高め。
開店してもう何年も経つというのに、週末は席の予約は必須
そしてその席によって「最低消費価格」が設定されている、そんなレストラン

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“台湾の夕食・・・1度はここがいいんじゃない?”

台北の旅行が急遽決まり、その日程プランを計画してる頃主人がこう提案してきました。
もちろん自分自身も行ったことがないそのレストラン、その雰囲気が決め手となったのでしょうか。
夜市がたくさんある台湾、30元(≒80円)あれば麺が食べれちゃうそんな手軽な美味しさがいっぱいの街。
もちろんそういう楽しみも素晴らしいもの・・・・でも旅先で味わう贅沢もときにはいいのではないかと。

6年振りの母を連れての台湾

私の結婚式で香港へ行って以来、どこへも出かけず毎日猫の世話に明け暮れる母
仕事で出かける機会に恵まれる父と違い、家にばかりいる母をどこかへ連れ出そうと
子育てで忙しい妹に相談して、留守を守ることになる父に確認し、家族総出で計画したこの旅行。

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独身時代は何度も母とした旅行・・・・・結婚してから2人で歩いた台湾はこれが初めてです。

還暦をすぎた母、こういうレストランに来る機会はないかもしれません。
東京で連れていっても喜ばないかもしれないけれど、旅先であれば思い出にプラスされていいかも・・・。
101で食事をする・・・とだけ伝えて連れていった台北での最後の夜
入り口の警備員にレストラン利用を伝えて入る、その特別感にすでに母は興奮気味です。
エレベーターを乗り換えてあっという間に到着した、85階の高層レストラン
予約の名前を伝えて案内されたのは、希望通り一番落ち着く端っこの窓際のテーブルでした。

スタイリッシュな制服に身をつつんだ店員さんからメニューを渡され、開いた途端母がこう言いました。
「こんな高いお店・・・naoちゃん帰ろう」

コースは高いからせめてアラカルトにしようと提案する母を制し
既に決めていた2種類のコースと、母が好きな白のグラスワインを注文しました。

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ガイドブックにも掲載され、観光客も多い有名なレストラン
偶然にも隣は台湾の大家族のテーブル、向こうに見える大テーブルは・・・ビジネスマンの会食の模様。
黒烏龍茶が似合うようなスーツ姿の男性ばかり・・・接待もお仕事のうちですものね、お疲れ様です。

事前に印刷して用意しておいた、日本語併記のメニューを手元に置き
次から次へと運ばれてくる料理の名前を、じっくり観察しながら楽しんでいるようです。
ちなみにそのメニューの紙は持って帰るのだとか・・・「帰ってお父さんに見せるのよ」って。

モダンにアレンジされた台湾料理は、母が経験したことのある味とはまた違うとか。
初めて台湾に来たときに一緒に行った台湾料理レストランはもっともっと庶民的でしたものね。
台湾もここ数年、こういう素敵でモダンなレストランが激増・・というのも時代の流れなのでしょうか。

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カラスミだってこんなに可愛く炒飯になって登場とは驚きです。

妹が旅行代を協力し、主人がそのレストランを吟味し・・・そして私がガイドとなったこの旅行
皆のその想いがあらためて嬉しいようで、母がこう呟きました。

「親に何かしてあげようという年齢になったということもあるけれど
naokoにもこういう余裕がでてきたってことよね・・・・」

友人が知らないようなことも全て知っている親・・・・・私自身ですら忘れている様々なことを思い出すのかも。
結婚して妻となり、家族を持ち・・・・妹もまた同じように家族を持ち、そして母となる。
自分たちでは気づかないような変化が、この5年でたくさん起きているのかもしれません。

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“本日のデザートはパイナップルケーキです”

最後に運ばれてきたのは、可愛らしいハート型の鳳梨酥
気づけば店内のテーブルは全て満席・・・・・噂通り本当に人気があるのですね、なんだか驚きです。
訪れた頃の台北は2週間雨続きの天候・・・幸運にも雨にはほとんど遭わなかったけれど
85階から眺める初めての台北の景色は、ぼんやり霞んでいてかえって幻想的。
そして大好きなタピオカの入った小豆のお汁粉を食べながら、母がこう言いました。

「色々なことがあったけど・・・・・チューヤンと結婚してよかったわね」

別に反対されて結婚したわけでもないのだけど、この言葉はなんだかとっても胸に響きました。
私にとっても母にとっても異国である台湾の、しかも85階という高層の場所で
あらためて認めてもらったようなこの言葉。

何かしてあげよう、何か楽しんでもらおう・・・と妹や主人と計画した旅の最後の夜にこう感じたのです。
旅も・・・このレストランの食事も母のためにやったとこ
でもさっきの言葉を母が言えるということが、もしかしたら一番の親孝行になるのかもと。
もちろんこういう思い出も嬉しいもの・・・でもそれは花を添えるようなものかもしれません。

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“また台湾来ようかな”

この数日が楽しかったのか、自然にこう口にしていました。
初めて台湾を訪れてから10年以上・・・・・5年後には妹と甥っ子も一緒の旅も夢ではありませんよね。
来た時と同じようにエレベーターであっという間にたどりついた地上の世界、なんだか夢が覚めたよう・・。
気分が高揚しているのか、地下鉄の駅までゆっくり景色を眺めながら歩きたいという母の希望で
台北最後の夜をゆっくり散歩しながら、高い高い101を後にしました。
日程を変えたり、予算を相談したり、事前にメニューを送ってもらったりと10回ほどしたお店とのメール
偶然にも私と同じ姓のその女性、迅速かつ優しい対応にどうもありがとう。

20回近く訪れている台湾
でもこんなにゆっくり、こんなにしっとりと過ごしたのは初めてです。
これも私の中にゆっくり時が流れてきた証でしょうか・・・・・・だとしたら、年をとるって素敵なことですね。


清燉排翅佛跳牆 (フカヒレ佛跳牆) 【佛跳牆套餐】
龍鬚藍斑 (メロのそうめん包み揚げ)  【福爾摩莎套餐】
蘿蔔牛肉塔  (牛肉の柔らか煮込み) 【佛跳牆套餐】
烏魚子炒飯 (カラスミ炒飯)   【福爾摩莎套餐】 

欣葉101食藝軒
台北市信義路五段7號85樓-1


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看板娘ルノー(昔はこの店、有楽町にもありました)

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香港情報担当しています(11/21 更新♪ )


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Commented by TOUKO at 2011-11-26 08:20 x
今回の台湾はこんな素敵なご家族皆様の思いが詰まった旅行だったのですね!

大人になってからの五年十年って子供の頃と違ってあっというまに過ぎてくけれど、やっぱり五年前の自分とは違うと思います・・よくも悪くも・・

そういえばフカヒレって姿形そのままを、まるごと一人で食べたのは初台湾の時が初めてでした~(それまではフカヒレ入り?どれ?って感じでした・・)
Commented by mimi姐姐 at 2011-11-26 12:28 x
今日もええ話やなぁ~~。ハンカチいるわぁ~~。(笑)
親はどれだけ娘が大人になっても心配してくれてるものなのですね。
あたしも結婚して数年後に『Aと結婚して、ほんまによかったなぁ~~って』しみじみ言われたときはほろっときました。 遠いところに嫁いでしまったけどその数年間を見て安心してくれたんだと思うんですよね。 今うちの娘が1人で日本に帰国しておじいちゃんおばあちゃん孝行をしてくれて、電話してくる母の声がいつもより弾んでますよ~~♪
Commented by mangonaoko at 2011-11-26 17:07
>TOUKOさん たしかに大人になってからの年月ってあっという間に過ぎる感じですよね。よく「××歳過ぎたら坂転げ落ちるように・・」なんて例えもありましたけど、どうしてでしょうね~子供の頃のように体の成長とか学校とかがないせいかしら。
この5年もあっという間・・・・・・でも振り返れば色々あるような気もするから、長いような短いような。親に対して出来ることは何でもすぐにしておく・・・最近こう思うようになりました。
Commented by mangonaoko at 2011-11-26 17:10
>姐姐 あら娘さんは今日本へ帰国されているんですね~オーストラリアとの気温差で体調崩されていないかしら(季節逆ですものね)
あれだけ旅行に行ってた母も、最近は猫の世話にかかりっぱなしなのと、ずっと出かけていないと腰が重くなるものですよね。せめて何かの気分転換になって気持ちが明るくなれば・・・・・と出た話でした。
心配かけない・・・って親孝行ですよね。何でもない幸せが一番幸せなものだと、最近思います。
by mangonaoko | 2011-11-26 00:00 | 旅行 | Comments(4)