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鴛鴦茶餐廳 いんよんちゃ~ちゃんてぃん

香港ときどき台湾、日本。猫と共に三都物語。


by mangonaoko
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最後の菠羅包と檸檬茶~消えてしまった白宮冰室

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香港でどこが好きと答えたら、今の私はここだと答えます。

觀塘と土瓜灣

いずれも九龍の東サイド、観光地としてはあまり注目をあびない
昔ながらの面影を残す街、そして共通して言えるのが工業の街。
交通の便がけっしていいとはいえないこの土瓜灣に、大好きで有名なお店がありました。

白宮冰室

その風貌と立地の寂しい感じとは裏腹に、昔から営業を続ける香港では有名な冰室
土瓜灣の中でもどちらかというとはずれに位置するこのお店
何の予告もなく、大きく話題にのぼることもなくその歴史に幕を降ろしてしまいました。

有名かどうかとは別にして、私もここが大好きな者の一人でした。
いつも人で賑わうようなそんな店ではないのだけど、印象的な格子の窓とゆっくり回るファン
私が訪れるときは、いつも決まって地元のおじさんしかいないようなそんなまったり感が
“あぁ・・・・また行きたいなぁ・・・”とそう思わせていたのかもしれません。

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また田生集團だ

突然の閉店の知らせを耳にした人がこうつぶやいていました。
田生集團とは香港の大手不動産グループ、手荒い方法で土地を買っていくので有名なのです。
開発で立ち退きを余儀なくされるのは香港だけでなく、世界各地で起こること
ただでさえ土地の少ない香港、しかも近年は価格が吊り上げられる傾向で
古いものがどんどん壊され、買収され、お金儲けに都合のよい姿を変えていく。

今回このグループが買ったのは、白宮冰室も入るこの一角の建物全部だったそうです。

古い町土瓜灣、そしてその中の古い建物に入る昔からの冰室
ここが好きだという人は多いだろうけど、経営面からしたら決して楽ではなかったかもしれません。
私も毎日通う人間でないだけに、存続を叫ぶのにはまったく力及ばずの存在。
でも経営難で・・・ではなく、また買い上げでの閉店というのが何とも悔しい気がしてならないのです。

最後に訪れたのは2011年が終わろうとしていたそのとき。
散策で近くを通ったので、お腹が空いてたわけでも特別疲れていたわけでもないけれど
“ちょっと休憩していこうか”
そう思い、人がまばらの店内の窓際の席に腰掛けたのでした。

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菠羅包と檸檬茶

空腹でなくても好物だったら食べれる、都合のいい我が胃
このときもバフバフと幸せ感じながら、丸い菠羅包をほおばったものでした。

一人の散歩で、主人と一緒の散策で訪れた白宮冰室

最後に訪れたこの時点で、もうすでに閉店のことは決まっていたのかもしれません。
決まっていないにしても、そんな予兆はあったのかもしれません。
入り口近くのカウンターで対応してくださるのは、特別愛想がいいわけではないけれど
でもいつも静かにこの場所に立っているご主人。

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まだ若い頃土瓜灣で仕事をしたことのある義父は、この土地にとても詳しい。
道の名前を告げれば、すぐにその場所が頭の中でちゃんと再現されるほど。
最初にこの冰室に行くときも
“あの店は知ってる、昔からずっとある古い店だよ!!”
そういつもの大きい声で、でもちょっと嬉しそうに得意そうにそう教えてくれたものでした。

結婚してたかだか数年の、日本人の私ですら惜しいと思う閉店
もう何十年という想い出のひとつとして刻まれている義父にはどういう風に映るのだろう・・・・




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香港情報担当しています(2/6 更新☆~紅豆のおはなし)


by mangonaoko | 2012-02-12 01:17 | 香港だより