不夜城佐敦に佇む眠らぬ樹~車道の片隅で
2012年 06月 19日
こんな話、聞いたことありますか
たとえば・・・桜が美しい時期に繰り広げられるお花見風景
大勢の人が歩き、座るその下にはえる桜の根は本当は悲鳴をあげていると。
たとえば・・・最近ブームのプチ登山
家族や友達と楽しみながら歩くその足元では、地表に出るたくさんの根が踏まれていると。
樹だけ残し、その周りをコンクリートで固められる風景も珍しくない
でもそのコンクリートがその下にある根の力で歪んでいる姿を見ると
自然の持つ力って、人間が想像する以上に強くて逞しいと驚くと同時に
それは人間が覆うその固さを動かすほど、もがき苦しんでいるのではないかと心が痛む。
バスやタクシーなど、24時間ひっきりなしに車が走る道
もうすぐ佐敦の交差点にさしかかるこの場所で、毎回出会うこの1本の樹は
動くはずもないのに、歩道ではなく車道にいつも佇んでいます。
この樹を避けて道路を建設するのも無理だったのでしょう
でも、切り倒さずにこうやって車道の端へ残すことにしたのでしょう
この樹・・・・何十年とこの場所に立っているのでしょうか。
だって確実に道路より樹のほうが先ですものね。
ダブルデッカーのバス2階から見えるこの景色
私が乗るバスも前のトラックと同じように、右車線に車体を傾けてこの樹の横を過ぎていきました。
凹凸は何もないけれど、大きいバスが通ったこの下にはこの樹の根が手を広げているのかな。
私は樹にイルミネーションを飾るのが好きではない。
子供の頃「夜になると樹も眠るのよ」と教えられたからでしょうか。
だって、あんなに明るかったら樹も眠れないでしょう。
騒音も排気ガスも止まることのない、不夜城香港と言えるこの佐敦に立つ樹
この子は毎日ちゃんと眠れているのかな・・・・・
排気ガスで体のどこか調子が悪くなっているのではないかな・・・
具合が悪くても、どんなに眠くても他の場所に移動できない大きな樹
切り倒されるのがいいか、残されるのがいいか分からないけれど
この道を通るときには、こうやって必ず最前列から眺めるのです。
いつかこの手前のバス停で降りて、あの幹に触ってみよう。
そう何回も思ってるのに、いまだに実現していないのだけど。
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香港情報担当しています(トラムの話)
たとえば・・・桜が美しい時期に繰り広げられるお花見風景
大勢の人が歩き、座るその下にはえる桜の根は本当は悲鳴をあげていると。
たとえば・・・最近ブームのプチ登山
家族や友達と楽しみながら歩くその足元では、地表に出るたくさんの根が踏まれていると。
樹だけ残し、その周りをコンクリートで固められる風景も珍しくない
でもそのコンクリートがその下にある根の力で歪んでいる姿を見ると
自然の持つ力って、人間が想像する以上に強くて逞しいと驚くと同時に
それは人間が覆うその固さを動かすほど、もがき苦しんでいるのではないかと心が痛む。
バスやタクシーなど、24時間ひっきりなしに車が走る道
もうすぐ佐敦の交差点にさしかかるこの場所で、毎回出会うこの1本の樹は
動くはずもないのに、歩道ではなく車道にいつも佇んでいます。
この樹を避けて道路を建設するのも無理だったのでしょう
でも、切り倒さずにこうやって車道の端へ残すことにしたのでしょう
この樹・・・・何十年とこの場所に立っているのでしょうか。
だって確実に道路より樹のほうが先ですものね。
ダブルデッカーのバス2階から見えるこの景色
私が乗るバスも前のトラックと同じように、右車線に車体を傾けてこの樹の横を過ぎていきました。
凹凸は何もないけれど、大きいバスが通ったこの下にはこの樹の根が手を広げているのかな。
私は樹にイルミネーションを飾るのが好きではない。
子供の頃「夜になると樹も眠るのよ」と教えられたからでしょうか。
だって、あんなに明るかったら樹も眠れないでしょう。
騒音も排気ガスも止まることのない、不夜城香港と言えるこの佐敦に立つ樹
この子は毎日ちゃんと眠れているのかな・・・・・
排気ガスで体のどこか調子が悪くなっているのではないかな・・・
具合が悪くても、どんなに眠くても他の場所に移動できない大きな樹
切り倒されるのがいいか、残されるのがいいか分からないけれど
この道を通るときには、こうやって必ず最前列から眺めるのです。
いつかこの手前のバス停で降りて、あの幹に触ってみよう。
そう何回も思ってるのに、いまだに実現していないのだけど。
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by mangonaoko
| 2012-06-19 07:06
| 香港だより