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鴛鴦茶餐廳 いんよんちゃ~ちゃんてぃん

香港ときどき台湾、日本。猫と共に三都物語。


by mangonaoko

香港一有名な看板にゃんこ、お勤めお疲れさまでした~忌廉哥

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忌廉哥

香港を知らない人でも猫好きであれば耳にしたことがあるかもしれません。
「看板猫」の枠を超え、グッズからイベント・テレビ出演などもこなすスター猫。
尖東の便利店のいわゆる普通の猫がある日行方不明になったのは2012年のこと。
それをきっかけに爆発的な人気者になったのは、皆さまご承知の通りですよね。
そんな香港の人気猫ですが、実は今までに1度しか見たことがありませんでした。
数年前に通りかかったついでに覗いたことはあるのですが、
なんだか観光地のような人だかりで、その誰もが携帯やカメラで写真撮影。
本人はそれを気にすることなく自由気ままに店内をうろついている様子でしたが
正直「可愛い」の前に「可哀想だな」という気持ちのほうが強かったのです。

猫には関係ないカウントダウンイベントとか、
どれだけ撮影に時間がかかったか分からないコマーシャル。
店先に並ぶグッズを手に可愛いと思いつつも、どこか微妙なこの気持ち。
反面自分の猫が皆に可愛いと言われれば、正直に嬉しいという気持ちも十分理解。
結局いつでも行けるという気持ちも加わってか、
その後この便利店に足を運ぶことはほとんどなかったのです。

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ご主人の高さんという男性は、1度だけイベントで見かけたことがあります。
それはランタオ島の野良猫支援に関するイベント。
「忌廉哥基金」(だったかな)という名で、実は野良猫へ寄付をしていたんですね。
それは大澳で猫の話を聞くときに、初めて知ったことでした。
そして自分には直接関係ないのだけど、正直ちょっと嬉しいとも思ったものでした。
この子のグッズ売り上げで、ご飯にありつける外の子がたくさんいる、
そしたら猫の世界でもこの子はありがたい、それこそスターのような存在ですもの。

そしてしばらくしてこの便利店が閉店を決めたというニュースを耳にしました。
「そっかぁ・・・終わっちゃうのか」
と、真の理由はわからずともここがまた家賃高騰だけが理由だと悲しいと思いつつ、
でも「これでやっと猫生活に戻れる」とも、これまた勝手に喜んでいたのでした。

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5月末頃閉店、というおぼろげな記憶しかなかったのですが、
先週尖東に別件で行ったときフト思い出し、ついでなら・・と足を運ぶことにしました。
閉店までおそらく1週間程度、平日といえどきっと駆け込みの客がたくさんいるだろう・・
と、全く期待せずに行ったら想像以上に人は少なく、お客は私1人のみ。
そしてご本人は・・・といえば、あら普通にお出迎えしてくれました。

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普通に飲み物とか買うお客さんは数人来ましたが、
忌廉哥を見に来たような人はたまたまのタイミングなのか、一向に現れません。

全体的に暇だったんでしょうか。
お店の人も忙しくなく、親切に色々対応してくれます。
「あと1週間でしょう?」と、我ながら基本的な質問をしてみたのですが、
「そうよそうよ~、あと1週間、25日までよ」と、これまた笑顔で答えてくれます。

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人気が出て早数年。
でもガッツリちゃんと見に来たのはこれが初めてです。

すみません、今日初めてなんですがこんな近くでいいんでしょうか。

とは言わなかったものの、この独り占め空間に若干緊張してしまいます。
お店の人が話しかけると目を細めてニャ~と返事をする忌廉哥。
当たり前だけど、普通の普通のオスのニャンコなんですよね。

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香港の各地にいる看板にゃんこ。
正直ね、忌廉哥だけじゃなくそれ以上に可愛い子いるよって思ってたんです。
別にこの子だけじゃなく、他にもいっぱいいっぱいいるよって。
メディアに注目されないだけで、物語持っている子たくさんいるよって。

暇そうな空気に乗ってお店の人と色々な話をしている時、
その隣で静かに静かに耳を傾ける(ように見える)忌廉哥。
時々目を細めて、あくびして・・・・
あったりまえなんだけど、そうなんだ、うちの猫と何ら変わることないのです。

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グッズ売り場に置いていたカード。
売り物かと思い聞いてみると「あ、それあげるわよ、持って行きな」と。
どうやら閉店記念で配っているものだったみたいです。
せっかくだから最後に1枚貢献(野良猫にも)と思ったのですが、
ありがとうございます、遠慮なくいただいちゃいます。

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お店の人と話してその隣に座る忌廉哥。
まるで午後のまったり時間のようですが(実は金曜お昼前です)
ハッと気づき、ちょっと写真撮ってもらえないかお願いしてみました。
こうやっているとこの子が有名猫ということを忘れるまったり空間、
最後に1枚くらいこの子と撮るのも悪くないでしょう。

猫がカメラを見るように指を鳴らしたり、玩具で気を引くお店の方々。
やることは動物を家族に持つ人なら誰でも同じってものです。
そして「これも一緒に撮りなさいな」と、持ち出す忌廉哥のパネル2枚。
黒子のように両脇からスタンバイしてくださるので、1枚いただきました。
これって何のためのパネルなんでしょう、写真撮影のためなのかな。

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こんな有名になる前って、これが日常的な感じだったのかなぁ。
ちなみに後ろに貼ってるあのポスター、あれも「持って行きな」といただきました。
この距離で見るといいのですが、家に帰って広げると顔大きい大きい。
とりあえず・・・丸めて仕舞っておこっと。

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今年11歳という忌廉哥。
人間でいえばいい中年のおじさんです。
「もう横になるよ」と言うようにドタッと寝ころび始めました。
すみません、大きいお尻の写真いただきますね。

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近くで見て、その大きい体に触れてみて
初めて1匹の普通の猫として可愛いなって思いました。

長い間お疲れさまでした。
11歳、もう1日の大半の時間を寝て過ごしたいお年頃。
6月からは好きな時間に寝て、好きな時間にお散歩して、
好きな時にだけご主人に甘えていい生活が待っているのでしょう。

と思いつつ、香港だからたいして日を開けないうちに再登場しそうなんだけど
いずれにしてもしばらくゆっくり休んでくださいな。
それにしても大きいね、抱っこするのも一苦労って感じです。
ま「関係ないだろ」って言われちゃいそうですけどね。





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(満席の日もあります、詳しくは上記リンクをご覧ください)




【香港~6月】10:30~12:30 (佐敦)
平日:1日 (三)3日(五) 6日(一)8日()14日(二)
15日(三) 22日 (三)23日(四)28日(二)
週末:11日(六)25日(六)


参加費:1回200HKD 2回390HKD 3回550HKD 4回700HKD
旅行中の方もご参加されていますよ!お待ちしております♪






by mangonaoko | 2016-05-24 08:44 | 香港だより