觀塘の一角で日本を感じて香港を感じて~HOW
2018年 04月 12日
日本製
これが外国人に人気なのは今に始まったことではありませんよね。
ここ香港でも例外ではなく、日本製とつくだけで注目が集まり、ランクも値段もググンと上がるものです。
自分が学生の頃は、ヨーロッパからの輸入品に自分の場所にはない香りや色使いを感じてワクワクしたり、
社会人になってからは、同じアジアでも旅先で出会う小物のセンスに異文化を感じたりしていました。
年を重ねたからか、それとも異国で過ごすようになったからか、
以前より日本の物の良さや美しさがストレートに心に響くようになった気がします。
もしかしたら今までは当然のように見過ごしていた、自分の体の中にある“日本”を日本の品の中で見出すのかもしれません。
HOW
觀塘の工業ビルの中にある、なんて表現するのがいいでしょうか。
家具や雑貨を扱うインテリアショップ、兼アトリエ、兼カフェ、兼サロン。
9,000呎を越える広い広い空間には、個人的に懐かしくそして落ち着く品が溢れていました。
ここの工業ビルは以前別のお店のために訪れたことがあります。
エレベーターがかなり印象的だったので、ビルの名前を聞いてすぐにピピンときました。
階数も異なる、今回はまったく別のお店。
十分な広さもある工業ビル、なので品物の配置の仕方もゆったりと余裕のある感じが心地よい。
アメリカとかと比べると日本も十分狭いのですが、香港はそれより更に狭いのでお店の陳列も本当にギュウギュウ。
なのでこういう余裕ある配置の中にいるだけで、なんだか香港じゃない感じさえしてくるのです。
ここで扱う雑貨のほとんどは日本からの物。
日本人にとっては特別感がないかもしれませんが、外国人の目を通して選ばれた自国の品。
そういう目で見るとまた異なる趣が感じられるかもしれません。
こういう器、何度も欲しくなっては断念のくり返し。
なぜなら気候が違うので、こういう木の製品は悲しいことにカビが生えやすいのです。
こんな場所まで?って驚くような、本当にお箸ですら気づけば悲しい結果になるのですから。
以前お世話になり、友人でもある白紙花舎もここで商品を販売しています。
って彼らからこのお店のこと聞いたんですけど。
家具もすべて日本製。
よくよく調べるとACME Furnitureというブランドの唯一の代理店になっているそうです。
展示品以外にもカタログから選んで購入が可能。
家具などは自分で買って運んでもそれなりのお金がかかるので、
気に入るものがあったらこういう買い方もアリでしょう。
正規の代理店というものちょっと安心ですしね。
店内の1/3はカフェスペース。
もちろん食事だっていただけます。
夕方の訪問だったので食事メニューの確認はしなかったのですが、何が嬉しいってここの座席もゆったり。
しかもこんな風に椅子じゃない座り方ができるんです。
掘りごたつを思い出すような、縁側を思い出すような、日本的にはなんだか懐かしいこの佇まい。
ケースに並ぶ美味しそうなケーキにも惹かれたのですが、いつも通りカプチーノで。
だってこういうカフェで単品で飲み物とケーキ頼むとご飯より高くなるんですもん。
あぁこういう時にいちいちお財布気にしないようになりたいもの。
お仕事がんばろっと。
そしてこれまた広いテラス席。
香港は室内は禁煙なので、喫煙したい人には嬉しいスペースです。
目の前もビルなので美しい景色、というわけにはいきませんが、
ビルの谷間で風に吹かれながらというのも気持ちがいいですよね。
そして行き帰りに欠かせないこのエレベーター。
かなり年季が入っているので初めて工業ビルという人は一瞬勇気がいりますが、
エレベーターガールならぬエレベーターおじさんがいるのでそのへんは安心です。
ただおじさんの勤務は夜7時までなので、心配な方は7時までに帰るよう逆算しましょう。
なんてここは3階という立地。
行きはともかく帰りはこの隣にある階段であっという間に地上に着きますよ。
ご安心あれ。
HOW
觀塘巧明街99號巧明工廠大廈3樓AB座
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by mangonaoko
| 2018-04-12 09:56
| 香港だより