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鴛鴦茶餐廳 いんよんちゃ~ちゃんてぃん

香港ときどき台湾、日本。猫と共に三都物語。


by mangonaoko
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終わりは次の始まりにつながるのだけど~one little room

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8月末を持って閉店します

という知らせを受けてから、気づけばあっという間に1週間2週間と時間ばかり過ぎてしまいました。
one little room
カメラマンである友人が紅磡に開いた、個性あるお洒落なカフェ。
4年目に突入した今年のこの8月、突然にもその営業に終わりを告げることになったのです。



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彼に出会ったのは、まだ觀塘のスタジオの一部で珈琲を提供していた頃。
工業ビルの中にあること、そして本業がカメラマンであることに興味を持ちチラリと覗いてみたのが始まりでした。

小さく置かれた飾り物にもセンスが感じられるその空間が心地よくて、
正直イラストを描いたりするには少々暗かったのだけど、それでも幾度となく足を運んだものです。
ある日その彼から報告がありました。

もしかしたらカフェを開くかもしれない
そしたら何か商品とか店内で販売しようよ

そしてその話は私の想像以上に早く進み、2015年の3月にここ紅磡にこの小さなカフェが生まれたのです。



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美味しい珈琲はもちろんのこと、丁寧に考え作る食べ物メニューも好評で、
様々なメディアに取り上げられたこの店はあっという間に“文青カフェ”として有名になっていきました。

彼は何か物事を始めたり、挑戦したりするときかならずこう表現します。

好玩

何事も遊んで楽しんでなんぼということでしょう。
だから問題にぶつかったり悩みが増えたりすると、その表現はこんな風に変化するのです。

不好玩


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カフェだけでなく自分の店を持つというのは想像以上に大変なこと。
最初の1年ちょっとは、会うたびにその大変さをこぼしていました。
1度始まったら停められない、夜がきて朝がきて、
1つの課題を乗り越えたらまた新たな問題が駆け足でこちらにやってくる。


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人生というのは予想通りには良くも悪くも進まない。
カフェを開いてからのこの数年、彼個人の人生にも大きな大きな変化がありました。
スタジオで“彼女だよ”と紹介されたその人が“老婆”となり、
そして間もなく可愛い可愛い女の子が誕生したのです。

まだ生まれて間もない子供をおんぶしながらお店にいたりした彼でしたが、
そんな忙しい中、觀塘の海側にテイクアウト専用の支店を出したのですから驚きです。
大変だろうと思ったのですが、彼の答えはこれまた想像通り。

好玩


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私はこの友人が大好きです。
育った環境も仕事も私とは全く異なるのだけど、でも何かあった時にフト会いたくなるそんな存在。
考えや信念がしっかりしていて、写真以外の場面でも本当にセンスがあって、
そして四角いものでも丸くとらえられる柔軟性があって、
でもちっとも気取らなくて、愚痴をこぼしてはそのあとで“また言っちゃった”と凹むお茶目な面もある。

そして私のイラストも活動も、心から応援してくれる。
出会ったのがスタジオ時代なせいか、“一緒に頑張ろう”といつも励ましてくれる。
そしてその言葉が上辺だけでなく、まるで彼自身にも言い聞かせているような、
同時にこっちの裏側もちゃんと分かってから言ってくれる励ましの言葉だから尚嬉しいのかも。



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香港は家賃高騰が理由で閉店になるお店が後を絶ちませんが、
彼の場合はちょっとだけ理由が異なり、ここを所有するオーナーが変わったことに関係するとか。
もちろん仕事と家庭などの全体的なバランスを考え、彼の中ではゼロではなかった選択肢なのかもしれません。
でも何でもタイミングってありますものね。
もちろんその話は想像しない時期に突然やってきたのでしょうけど、でもきっとこう考えたのでしょう。

来るべき時が来た

これが最後になるであろうここでの珈琲タイム。
いつもはカプチーノばかりですが、最初の頃によくスタジオで頼んだT-Blackをオーダー。
エスプレッソに珈琲ゼリー、それからコーラという、まさに全部黒づくめでしょ。



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そしてタイミングよく出来立ての珈琲タルト。
彼曰く、今日はゆっくり準備出来たから理想通りの3層に仕上がっているとのこと。
こんな個性があって美味しいメニューを自ら生み出すのだから、そういう意味ではもったいない。
記念に写真を撮ろうとしたら、お店の電気を消して撮影のアドバイスをくれました。
レフ版替わりに傍にあった白い紙をかざして、ほら色合いが全然違うでしょ、と。


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残すところあと1週間。
海辺の支店はこの後も継続するのでけっしてこれでお別れではないのだけど、
構想段階から見ていたせいか、やっぱり最後はセンチメンタルになっちゃいます。
涙もろいからお店出るときに泣いちゃったらどうしようと若干心配だったのですが、
お店を出る時には空が真っ黒で今にも大雨が降りそうという状況。

“早くバス停まで走って!今のうち!!”

アワワアワワと折り畳み傘握りながら、適当にバイバイして後にしたのでした。
そ、こういうのも全部全部神様の按排ってことなのです。
きっとね。



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One Little Room
紅磡漆咸道北436號富運大廈地下10號
8月31日まで営業






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【好評受付中】鴛鴦茶會(水彩イラストワークショップ)

【香港~9月】10:15~12:15
平日-佐敦 4日(二)11日(二)18日(二)27日(四)
週末-尖沙咀1日(六)15日(六)29日(六)

参加費:1回200HKD 2回390HKD 3回550HKD 4回700HKD
旅行中の方もご参加されていますよ!お待ちしております♪
(お申込みお問合せは watercolor.yuanyang@gmail までどうぞ)





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Commented by michiyo at 2018-08-25 16:29 x
naokoさんが紹介される素敵cafeやレストランをOpenriceのアプリのwish to go に登録しています。
でもいつも同じお店に行ってしまうこともあり、いつの間にか已結業の文字が横に書いてあることも。。。
こちらもいつか行ってみたいと登録してましたが、結局行く事は叶いませんでした。
naokoさんほどの特別な思いはないものの、きっとnaokoさんの大切な場所だっただろうなと
思うと切なくなりました。
新しい前向きな閉店となりますように。(もうひとつのカフェに、、行かなきゃ。でもきっと9月は行けない。。)
michiyo
Commented by mangonaoko at 2018-08-31 10:37
>michiyoさん
アプリにそんな機能があるんですね~。
携帯にあまりアプリいれないほうなので初めて知りました(笑)
数年前の香港電台の撮影のときもお世話になったんです。
だから映像でも残っているのは今思えば嬉しいですね(ちょっとですが)
私も行こう行こうと思っていたお店があったのですが、その場所も今月おしまいに。
距離があるので行ってなかったのですが、やっぱりだめですね~。
行ける時にちゃんと行っておかないと。
やれるときにちゃんとやっておかないと。
by mangonaoko | 2018-08-22 10:31 | 香港cafe | Comments(2)