大学出ても生活できない~香港平均収入
2009年 10月 23日
香港と聞くとちょっとお金持ちのようなイメージを抱く方も多いかもしれませんね。
でも実は貧富の隔たりはとても大きく、香港島の山頂などの豪邸に住める人は一握りの人に過ぎません。
住宅事情は日本より悪いので、収入が高くない家庭は日本で言う1LDKの部屋に3人で住むことも。
私達の感覚の「この人数ならこの広さ(間取り)だなぁ・・」というその人数に プラス2人いう感じかな。
もちろん、広めの部屋に住んでる人も多いので、外から見てこうだとは言い切れませんが。
少々前の統計になりますが、興味深いものがありました。
4,000以下 8.5%
4,000-5,999 6.3%
6,000-7,999 7.4%
8,000-9,999 7.6%
10,000-14,999 16.6%
15,000-19,999 12.9%
20,000-29,999 17.1%
30,000-39,999 9.2%
40,000及以上 12.4%
家庭の平均収入の割合ですが、1ヶ月の収入が20,000香港ドル以下の家庭は 59.3%にもなります。
20,000ドルというには、日本円だと30万円程度。今は円高だからもっと少なくなりますけどね。
2006-2007年の増加率を示してもいますが、富裕層の多い香港島でも28000香港ドルが平均なんですね。
中には80000香港ドル(120万円)以上の家庭もあるそうですが、平均してこの値ということが
いかに差が大きいということを物語っています。
ちなみに1996年からの統計ですが、個人の平均収入は9600ドル
それが2007年には11000ドルに上がっています。14%の増加率。
でも家庭全体の平均は18300ドルから18000ドルに下がっているようです。下げ幅-1.6%。
去年世界を襲った金融危機・・・・・・・・・・・・・・今年の大卒の初任給は10000香港ドルを下回るとか。
大卒でも5000ドルという仕事という例もあるらしいです。5000ドルって・・・多く計算しても75000円ですよ。
金融危機以前の平均が8000-12000香港ドルといいますから、いかに経済が悪いかが分かります。
大学を卒業してもこの金額では、住宅事情を抜きにしても、家族肩を寄せ合って生活するしかないですね。
かといって、学歴社会の香港・・・・・大卒でないと就職自体が難しい社会。
なんだか・・・・・・・・・・・・・気分が暗くなってきますが、これが今の世なんですね。
SARS以上に厳しい今年の香港、それでもパワーを感じる香港人と街の活気にはただただ脱帽です。
ちなみに1ドル=15円で換算してます。金融危機以前はこの15円前後ウロウロしてましたからね。
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by mangonaoko
| 2009-10-23 12:21
| 香港だより